令和4年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前)(電気技術者試験センター)問7
配電理論及び配線設計
電力損失に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような単相3 線式回路において,電線1 線当たりの抵抗が0.1 Ω,抵抗負荷に流れる電流がともに15 A のとき,この電線路の電力損失[W]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ23
- ロ39
- ハ45
- ニ68
答えと解説
✓ これが正解ハ45
解説
電圧線2本分で 15²×0.1×2=45 W です。
単相3線式は、電圧線2本と中性線1本で、100 V と200 V の2種類を取り出せる配電方式です。電力損失は、電線の抵抗で熱になって失われる電力で、P=I²×r で求めます。
この問題では、上下の抵抗負荷にどちらも15 A が流れています。中性線に流れる電流は、上下の負荷電流の差になるので 15-15=0 A です。電流が0 A の中性線では損失は生じません。
損失が生じるのは上下の電圧線の2本で、それぞれ 15²×0.1=22.5 W です。合計は 22.5×2=45 W となります。
3本の電線すべてに15 A が流れると考えると67.5 W になってしまいますが、負荷の電流が等しい(平衡している)ときは中性線の電流が0 A になる、という性質がこの問題の決め手です。
覚え方は、平衡していれば中性線は損失なし、電圧線の2本分だけ数える、です。
ほかの選択肢の解説
- イ23:23 W は1本分の22.5 W にあたる値で、電圧線のうち片側だけを数えたことになります。電流が流れる電圧線は上下に2本あり、どちらにも損失が生じています。
- ロ39:39 W は、2本分の45 W にも、1本分の22.5 W にも、3本分の67.5 W にも当てはまらず、この回路の条件から導けない値です。15²×0.1×2 を計算すれば45 W です。
- ニ68:68 W は3本の電線すべてに15 A が流れるとして、22.5×3=67.5 W と求めた値です。負荷が等しいので中性線の電流は0 A になり、中性線の損失は含めません。
出典:令和4年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前) 問7(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)