平成29年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問13
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
三相かご形誘導電動機に関する問題
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一般用低圧三相かご形誘導電動機に関する記述で,誤っているものは。
- イじか入れ(全電圧)始動での始動電流は全負荷電流の4~8 倍程度である。
- ロ負荷が増加すると回転速度がやや低下する。
- ハ電源の周波数が60 Hzから50 Hzに変わると回転速度が増加する。
- ニ3本の結線のうちいずれか2本を入れ替えると逆回転する。
答えと解説
✓ これが正解ハ電源の周波数が60 Hzから50 Hzに変わると回転速度が増加する。
解説
周波数が下がると回転速度も下がるので、増加は誤りです。
三相かご形誘導電動機は、固定子(外側の巻線)が作る回転磁界に引かれて、回転子が回る電動機です。回転磁界の速さ(同期速度)は、電源の周波数に比例し、極数に反比例します。実際の回転速度は、これよりわずかに遅くなります。
このため、電源の周波数が60 Hzから50 Hzに変わると、回転磁界が遅くなり、回転速度は増加せず、低下します。この記述が誤りです。
他の記述は正しい内容です。じか入れ始動では、大きな始動電流が流れます。負荷が増えると、回転子が磁界に対して遅れる割合(すべり)が増えて、回転速度はやや下がります。三相の3本の線のうち、どれか2本を入れ替えると、回転磁界の向きが逆になり、逆回転します。 覚え方は、回転速度は周波数に比例、50 Hzは60 Hzより遅い、です。
ほかの選択肢の解説
- イじか入れ(全電圧)始動での始動電流は全負荷電流の4~8 倍程度である。:じか入れ始動の始動電流が全負荷電流の4~8倍程度という記述は正しいものです。止まっている回転子には大きな電流が誘導されるので、始動のときだけ大電流になり、誤りではありません。
- ロ負荷が増加すると回転速度がやや低下する。:負荷が増すと回転速度がやや低下するという記述は正しい内容です。重い負荷では回転子が磁界に遅れる割合が大きくなるため、回転数が少し下がり、誤りではありません。
- ニ3本の結線のうちいずれか2本を入れ替えると逆回転する。:3本の結線のうち2本を入れ替えると逆回転するという記述は正しいものです。2本を入れ替えると回転磁界の向きが逆になるので、電動機の回る向きも反対になり、誤りではありません。
出典:平成29年度上期第二種電気工事士筆記試験 問13(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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