令和8年度上期第二種電気工事士学科試験(電気技術者試験センター)問15
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
進相コンデンサに関する問題
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低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。
- イ回路の力率を改善する。
- ロ電動機の振動を防ぐ。
- ハ電源の周波数の変動を防ぐ。
- ニ回転速度の変動を防ぐ。
答えと解説
✓ これが正解イ回路の力率を改善する。
解説
進相コンデンサは、回路の力率を改善するために付けます。
誘導電動機は内部にコイルが多く、電流が電圧より遅れる性質があります。この遅れ電流のうち、仕事をしない無効電流が多いと力率(電流のうち仕事をする有効分の割合)が低くなります。
そこで、電動機に並列に進相コンデンサを接続します。コンデンサは進み電流を流すので、電動機の遅れ無効電流を打ち消して、電源から見た力率を高めます。力率が良くなると、電源から流れる電流が減り、電線の電力損失や電圧降下も小さくなります。これが進相コンデンサを並列に接続する目的です。
ほかの目的は、進相コンデンサの働きとは関係がありません。電動機の振動を抑えるのは機械的な対策の役目で、周波数は電源側で決まり、回転速度は負荷やすべりで決まります。覚え方は、進相とは遅れた電流を進ませて、力率を良くする、です。
ほかの選択肢の解説
- ロ電動機の振動を防ぐ。:振動は、回転子の釣り合いや軸受けなど機械的な原因で起きます。コンデンサは電流の位相を調整する部品で、電動機の振動を抑える働きはありません。
- ハ電源の周波数の変動を防ぐ。:電源の周波数は、発電所や電力系統の側で決まる量です。電動機に並列にコンデンサを付けても、周波数を安定させることはできません。
- ニ回転速度の変動を防ぐ。:回転速度は、負荷の大きさや電源の周波数、すべりで決まります。進相コンデンサは無効電流を減らす部品で、回転速度の変動を抑える働きは持ちません。
出典:令和8年度上期第二種電気工事士学科試験 問15(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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