平成23年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問4
電気に関する基礎理論
力率に関する問題
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- イ100R/√(R²+X²)
- ロ100RX/(R²+X²)
- ハ100R/(R+X)
- ニ100X/√(R²+X²)
答えと解説
✓ これが正解イ100R/√(R²+X²)
解説
力率は R/√(R²+X²)(抵抗÷インピーダンス)です。
抵抗R〔Ω〕とリアクタンスX〔Ω〕(コイルが交流の流れを妨げる働き)を直列につないだ交流回路では、電圧と電流の位相がずれます。力率は、電源から送られる電力のうち実際に仕事をする割合で、電圧と電流の位相差θの余弦 cosθ で表されます。
直列回路では、抵抗の電圧とリアクタンスの電圧が90°ずれるので、合成のインピーダンスZ(回路全体として交流の流れを妨げる大きさ)は、直角三角形の斜辺と同じく Z=√(R²+X²) となります。力率は、抵抗をインピーダンスで割った cosθ=R/Z=R/√(R²+X²) で、百分率〔%〕にするには100を掛けます。したがって、100R/√(R²+X²) とする式が正解です。
確かめとして、X=0(抵抗だけの回路)なら式の値は100〔%〕、Rに比べてXが大きいほど力率は下がります。覚え方は、力率は抵抗÷インピーダンス、です。
ほかの選択肢の解説
- ロ100RX/(R²+X²):分子にRとXの積が入る式は、力率を表しません。力率はRをインピーダンスで割った比で、Xを掛ける理由がありません。X=0(抵抗だけ)としても式の値が0になり、力率100〔%〕と合いません。
- ハ100R/(R+X):分母をR+Xと単純に足した式です。抵抗の電圧とリアクタンスの電圧は90°ずれているので、合成は直角三角形の斜辺のように2乗して足してから開く√(R²+X²)になり、単純な足し算にはなりません。
- ニ100X/√(R²+X²):分子がXの式は、インピーダンスのうちリアクタンスが占める割合(無効率に当たる sinθ)を表します。力率は抵抗が占める割合なので分子はRで、100X/√(R²+X²) は力率ではありません。
出典:平成23年度上期第二種電気工事士筆記試験 問4(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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