令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前)(電気技術者試験センター)問4
電気に関する基礎理論
力率に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
- イ100RX/(R²+X²)
- ロ100R/√(R²+X²)
- ハ100X/√(R²+X²)
- ニ100R/(R+X)
答えと解説
✓ これが正解ロ100R/√(R²+X²)
解説
力率は抵抗Rをインピーダンスで割った値です。
力率は、交流回路で電源から送られる皮相電力(電圧×電流)のうち、実際に仕事をする有効電力が占める割合です。抵抗Rとコイルのリアクタンス(コイルが交流の流れを妨げる大きさ)Xが直列の回路では、力率=R÷Z で表せます。Zはインピーダンスで、回路全体の流れにくさです。
抵抗の電圧と電流は同じ向き、コイルの電圧は電流より90度進んでいるため、RとXは単純に足せず、直角三角形の2辺として斜辺を Z=√(R²+X²) と合成します。よって力率[%]は 100×R÷√(R²+X²) となり、R/√(R²+X²) を100倍した式の肢が正解です。
力率は抵抗分の割合で、分子はR、分母は斜辺のZです。分子がXなら無効分を表す式になります。
ほかの選択肢の解説
- イ100RX/(R²+X²):100RX/(R²+X²) は、R÷Z と X÷Z を掛けた形になっています。力率はR÷Zだけで決まり、Xを分子に掛ける理由はありません。分母もZの2乗ではなくZです。
- ハ100X/√(R²+X²):100X/√(R²+X²) は、分子がXで、リアクタンス分の割合を表す式です。電源の電力のうち仕事に使われない無効分の割合であり、有効分の割合である力率ではありません。
- ニ100R/(R+X):100R/(R+X) は、分母をRとXの単純な足し算にした式です。コイルの電圧は抵抗の電圧と90度ずれるので、合成は足し算でなく平方根を使う形になり、この式は誤りです。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前) 問4(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)
![交流電源に,R[Ω]の抵抗とX[Ω]のリアクタンス(コイルの記号)が直列に接続された回路](/denko2/fig/2020r02sa-q004-1.png)