令和2年度 10月 午前 問72
技術戦略
SoEに関する問題
企業システムにおける SoE(Systems of Engagement)の説明はどれか。
- ア高可用性,拡張性,セキュリティを確保しながら情報システムを稼働・運用するためのハードウェア,ソフトウェアから構成されるシステム基盤
- イ社内業務プロセスに組み込まれ,定型業務を処理し,結果を記録することによって省力化を実現するためのシステム
- ウデータの活用を通じて,消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム
- エ日々の仕訳伝票を入力した上で,データの改ざん,消失を防ぎながら取引データベースを維持・管理することによって,財務報告を行うためのシステム
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✓ これが正解ウデータの活用を通じて,消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム
解説
顧客とのつながりを深めるためのシステムが該当します。
エンゲージメントという語は、直に訳せば結び付きやつながりを意味します。ですから SoE と呼ばれるエンゲージメントのシステムは、企業の中の記録や事務処理そのものを扱う仕組みではなく、外にいる消費者や顧客企業との間で関わりを積み上げていくための仕組みを指します。設問はこの語の説明を求めているので、扱う相手が外の顧客であるか、そしてその相手との関係を深めることが目的に置かれているかの二点で見分けます。データの活用を通じて消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム、という記述は、扱う相手が外の顧客で、目的が関係の強化に置かれているという二点をそろえて満たしており、この語の姿をそのまま示しています。ほかの選択肢は、非機能要件を並べた一般的なシステム基盤の話や、社内の定型業務の省力化を目的にした仕組みの話、あるいは仕訳伝票と取引データベースを扱う財務報告のための仕組みの話で、外の顧客とのつながりを深めるという性格は共通していません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア高可用性,拡張性,セキュリティを確保しな…:高可用性、拡張性、セキュリティを確保しながら情報システムを稼働・運用するためのハードウェア、ソフトウェアから構成されるシステム基盤と書かれています。非機能要件を並べた基盤そのものの説明で、扱う相手や目的の性格からは特定できません。
- イ社内業務プロセスに組み込まれ,定型業務を…:社内業務プロセスに組み込まれ、定型業務を処理し、結果を記録することによって省力化を実現するためのシステムと書かれています。扱う相手が社内で、目的が業務の効率化と記録に置かれており、外の顧客との関係を深める性格ではありません。
- エ日々の仕訳伝票を入力した上で,データの改…:日々の仕訳伝票を入力した上で、データの改ざん、消失を防ぎながら取引データベースを維持・管理することによって、財務報告を行うためのシステムと書かれています。目的が取引記録の維持と対外報告に置かれており、顧客との関係を深めるための仕組みではありません。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
- 改ざん保管や送信の途中で、内容を許されずに書き換えること。完全性が損なわれますが、電子署名などを使えば起きたことを見つけられます。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問72
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問62:SOAの説明(業務プロセス)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(可用性)
- 令和7年度 秋期 午前 問45:デジタル署名に関する問題(改ざん)
- 令和7年度 春期 午前 問65:ビジネス分析の達成目標の一つ(業務プロセス)
- 令和7年度 春期 午前 問55:サービス可用性に関する問題(可用性)
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