令和3年度 春期 午前 問71
技術戦略
“技術の S カーブ”の説明として,適切なものはどれか。
- ア技術の期待感の推移を表すものであり,黎明期,流行期,反動期,回復期,安定期に分類される。
- イ技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
- ウ工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり,生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。
- エ工業製品の故障発生の傾向を表すものであり,初期故障期間では故障率は高くなるが,その後の偶発故障期間での故障率は低くなり,製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなる。
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✓ これが正解イ技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
解説
緩やかに始まり急に伸び頭打ちになります。
設問は、四通りの曲線の説明の中から、技術の進歩の描き方に当たるものを選ばせています。この曲線は名前が形そのものを表しており、横に時間や投じた資源、縦に技術の到達度を取ると、寝かせた文字のような形に描かれます。ですから見分けの軸は、その説明が縦と横に何を取っているか、つまり進歩の度合いを追っているのか、それとも世間の期待や生産の効率や故障の起こり方を追っているのか、という一点だけです。正解の説明は、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になるというものです。一つの技術が頭打ちになるところで次の技術の同じ形の曲線が立ち上がり、世代が入れ替わっていきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア技術の期待感の推移を表すものであり,黎明…:技術の期待感の推移を、黎明期、流行期、反動期、回復期、安定期に分類して表すという説明です。追っているのは世間の期待の高まりと冷め方で、進歩の度合いではありません。
- ウ工業製品において生産量と生産性の関係を表…:生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向を表すという説明です。作る効率と量の関係を描いたもので、技術そのものがどこまで進んだかを示す曲線ではありません。
- エ工業製品の故障発生の傾向を表すものであり…:初期故障期間では故障率が高く、その後は低くなり、寿命に近づくとまた高くなるという説明です。故障の起こり方を時間で追ったもので、進歩を表す曲線とは別のものです。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71
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