平成23年度 秋期 午前 問67
経営戦略
現在の動向から未来を予測したり,システム分析に使用したりする手法であり,専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い,その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して,集団としての意見を収束させる手法はどれか。
- ア因果関係分析法
- イクロスセクション法
- ウ時系列回帰分析法
- エデルファイ法
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✓ これが正解エデルファイ法
解説
専門家に匿名で繰り返し聞き、意見を収束させます。
設問の中に、手順がそのまま書き込まれています。専門的な知識や経験を持つ複数の人にアンケートを行い、その結果を互いに参照したうえで調査を繰り返し、集団としての意見を収束させる、という流れです。これはデルファイ法の説明です。具体的には、その分野の専門家を複数集め、同じ問いに答えてもらい、全員の回答を集計して匿名のまま各人に見せ、それを踏まえてもう一度答えてもらう、という往復を重ねます。回を追うごとに回答の幅が狭まっていく、これが収束です。なぜ匿名で行うのかが、この手法の勘所です。顔を合わせた会議では、声の大きい人や立場の強い人に引きずられます。匿名にすれば、意見の中身だけで影響し合えます。同調の圧力を仕組みの側で外している、と言い換えられます。読み分けの軸は一本です。過去の数値を土台にするのか、人の判断を土台にするのか。前例のない新しい技術のように、そもそも数値が存在しない対象では、数値を使う手法は使えません。そこで効いてくるのがこの手法です。ただし回数を重ねるほど時間と手間がかかり、答える人が抜けていくという弱点もあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア因果関係分析法:因果関係分析法は、原因と結果のつながりをたどって将来を説明しようとする手法です。土台にするのは事象どうしの関係であって、専門家に同じ問いを重ねて聞く形ではありません。
- イクロスセクション法:クロスセクション法は、ある一時点で複数の対象を横に並べて比べる手法です。時間を追わないため、調査を繰り返して意見をまとめていくという設問の手順には当てはまりません。
- ウ時系列回帰分析法:時系列回帰分析法は、過去の時系列データに回帰式を当てはめて先を延ばす手法です。土台にするのはすでにある数値であって、人の判断を集めて寄せていく形ではありません。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67
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