平成22年度 春期 午前 問54
サービスマネジメント
問題管理プロセスの目標
ITIL v3 における問題管理プロセスの目標はどれか。
- アインシデントに対する既存 IT サービスへの変更や新規サービスの導入を効率的かつ安全に実施する。
- イインシデントによって中断した IT サービスを合意した時間内に復旧する。
- ウインシデントの根本原因を突き止めて排除したり,インシデントの発生を予防したりする。
- エ利用者に単一窓口を提供し,事業への影響を最小限にし,通常サービスへ復帰できるように支援する。
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✓ これが正解ウインシデントの根本原因を突き止めて排除したり,インシデントの発生を予防したりする。
解説
根本原因を断ち再発を防ぐのが問題管理の目標です。
四つの記述はどれもインシデントという語で始まるので、その語が入っているかどうかでは選べません。見るべきなのは、何を最終の目標に置いているかです。問題管理の目標は、起きた出来事の根本にある原因を突き止めて取り除き、同じことが再び起きないようにすることです。正解はこの向きで書かれた記述になります。同じ障害に対しては、二つの活動が同時に走ります。一方は、原因が分からなくても回避する手立てを使って、とにかく早く使える状態へ戻すことを目指します。もう一方が問題管理で、時間をかけて原因を掘り下げ、恒久的な手を打ちます。目指す時間の向きが正反対なので、片方をもう片方の代わりにはできません。設問がプロセスの目標と尋ねている点も手がかりです。利用者に対する窓口は、組織としての機能であってプロセスではありません。記述の後半にある動詞が、原因や予防に向かっているか、復旧に向かっているか、変えることに向かっているかを見れば、迷いは消えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデントに対する既存 IT サービス…:既にあるサービスへの変更や、新しいサービスの導入を効率よく安全に行うことを目指す活動です。変えること自体を扱う役目であり、原因を断つことを目標に置いているわけではありません。
- イインシデントによって中断した IT サー…:中断したサービスを、合意した時間の中で使える状態へ戻すことを目標とするインシデント管理です。速さを最優先にする点で、原因の追及を主眼とする活動とは目的の置き方が異なります。
- エ利用者に単一窓口を提供し,事業への影響を…:利用者に単一の窓口を用意し、事業への影響を抑えながら通常の状態へ戻れるよう支える役目です。これはプロセスではなく組織としての機能に当たり、設問が尋ねているものと層が違います。
この問題の用語
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- 根本原因表に現れた問題を引き起こしている、大もとの原因のことです。ここを断たない限り、同じ問題が形を変えて繰り返し起きます。
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問56:問題管理の活動(根本原因)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(インシデント)
- 令和4年度 秋期 午前 問55:問題管理の目的(問題管理)
- 令和4年度 秋期 午前 問47:FTAの説明(根本原因)
- 令和元年度 秋期 午前 問57:インシデント管理に関する問題(インシデント管理)
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