平成22年度 春期 午前 問53
プロジェクトマネジメント
品質保証の活動
プロジェクト品質マネジメントの活動を品質計画,品質保証,品質管理に分類したとき,品質保証の活動として適切なものはどれか。
- アプロジェクトで定めた品質基準に対して不満足な結果が発生したときに,その原因を取り除くための方法を決める。
- イプロジェクトで定めた品質基準を確実に満たすための,計画的かつ体系的な活動を行う。
- ウプロジェクトの遂行結果が,定められた品質基準に適合しているかどうかを監視する。
- エプロジェクトの遂行結果に対する適切な品質基準を設定し,それを満たす手順を定める。
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✓ これが正解イプロジェクトで定めた品質基準を確実に満たすための,計画的かつ体系的な活動を行う。
解説
基準が守られるよう仕組みへ働きかけるのが品質保証です。
品質に関わる活動を三つに分けると、時間の順に並びます。何を良いとするかを決めるのが品質計画、決めたことが守られるように仕組みの側へ働きかけるのが品質保証、出来上がったものを測って外れていれば直すのが品質管理です。四つの記述を三つの席に座らせると、一つの席に二つ座ることもありますが、そのとき余った席の主が答えになります。品質保証に当たるのは、定めた品質基準を確実に満たすための、計画的かつ体系的な活動を行う、と述べた記述です。見分ける手がかりは動詞にあります。決める、定めるであれば計画の側、監視する、測る、直すであれば管理の側です。品質保証だけが、結果そのものではなく、そうなるように仕向ける働きかけを言っています。対象も違います。品質管理が出来上がった成果物を見るのに対して、品質保証が見るのは作り方のほうで、標準を当てはめる、レビューの仕組みを回す、監査を行う、といった形をとります。良いものができたかどうかではなく、良いものができる進め方になっているかを担保する活動です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アプロジェクトで定めた品質基準に対して不満…:定めた基準に届かない結果が出たときに、その原因を取り除く方法を決めるのは、出来上がりを測って手を打つ側の役目です。是正のための処置であり、あらかじめ進め方を整える活動とは位置が違います。
- ウプロジェクトの遂行結果が,定められた品質…:遂行の結果が基準に適合しているかどうかを見張るのは、測る側の役目です。外れを見つけることが仕事であって、外れが生じにくい進め方そのものに手を入れるわけではありません。
- エプロジェクトの遂行結果に対する適切な品質…:適切な基準を設定し、それを満たす手順を定めるのは、最初に何を良しとするかを決める側の役目です。手順を定めるところまでが計画で、その手順が守られるようにするのは次の段になります。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53
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