平成22年度 秋期 午前 問76
企業活動
標準原価計算に関する問題
図に示す標準原価計算の手続について,a〜c に該当する適切な組合せはどれか。
〔図〕標準原価計算の手続
┌────────────────┐
│ 原価標準の設定 │
└────────────────┘
↓
┌────────────────┐
│ 標準原価の計算 │
└────────────────┘
↓
┌────────────────┐
│ a │
└────────────────┘
↓
┌────────────────┐
│ b │
└────────────────┘
↓
┌────────────────┐
│ c │
└────────────────┘
↓
┌────────────────┐
│ 原価報告 │
└────────────────┘
〔選択肢の表〕
| a | b | c | |
|---|---|---|---|
| ア | 実際原価の計算 | 原価差異分析 | 標準原価差額の計算 |
| イ | 実際原価の計算 | 標準原価差額の計算 | 原価差異分析 |
| ウ | 標準原価差額の計算 | 原価差異分析 | 実際原価の計算 |
| エ | 標準原価差額の計算 | 実際原価の計算 | 原価差異分析 |
- アa=実際原価の計算 / b=原価差異分析 / c=標準原価差額の計算
- イa=実際原価の計算 / b=標準原価差額の計算 / c=原価差異分析
- ウa=標準原価差額の計算 / b=原価差異分析 / c=実際原価の計算
- エa=標準原価差額の計算 / b=実際原価の計算 / c=原価差異分析
答えと解説を見る
✓ これが正解イa=実際原価の計算 / b=標準原価差額の計算 / c=原価差異分析
解説
差を取るには両方の数がそろっている必要があります。
標準原価計算は六つの段で回ります。順序を問う問題ですから、判定の軸は、その段をやるのに何が手元に必要なのかという一点です。前の段の産物が次の段の材料になるので、材料がそろっていない段を先に置くことはできません。最初に製品一個あたりのあるべき原価を決め、次に実際の生産量を掛けて、あるべき原価の総額を出します。ここまでで手元にあるのは、あるべき側の数だけです。差を取るには実際にかかった原価も必要ですから、図の a には実際原価の計算が入ります。差が出てはじめて、その差がなぜ生じたのかを要因に分けられますから、b が標準原価差額の計算、c が原価差異分析となり、最後の原価報告で結果を経営に伝えます。正解は、実際原価の計算、標準原価差額の計算、原価差異分析の順に並んだ組合せです。二手で絞れます。まず a が実際原価の計算だと決まり、次に差額と分析の前後が決まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa=実際原価の計算 / b=原価差異分析…:a は正しく置かれていますが、b と c が入れ替わっています。差を要因に分けるには、まず差そのものが手元になければなりませんから、分析を先に置いて差額を後から取ることはできません。
- ウa=標準原価差額の計算 / b=原価差異…:実際にかかった原価を集める前に差額を出そうとしています。比べる相手が手元にない段階で差は取れませんから、a に差額の計算を置くことはできず、実際原価を最後に回すこともできません。
- エa=標準原価差額の計算 / b=実際原価…:こちらも実際原価を集める前に差額を出す並びです。b でようやく実際の数がそろう形になっているので、その手前の a で差を取るという順序が成り立ちません。
この問題の用語
- 原価製品やサービスを作るためにかかった費用のことです。材料費、労務費、経費を合わせて、その期の製造費用として計算します。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問76(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前 問77:除却損に関する問題(原価)
- 令和5年度 春期 午前 問76:製造原価の経費に算入する費用(原価)
- 令和元年度 秋期 午前 問62:TCOに関する問題(原価)
- 平成31年度 春期 午前 問77:標準原価計算に関する問題(原価)
- 平成31年度 春期 午前 問76:変動費率に関する問題(原価)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)