平成26年度 秋期 午前 問76
企業活動
定量発注方式に関する問題
図は,定量発注方式の在庫モデルを表している。発注 a の直後に資材使用量の予測が変わって,納品 a の直前の時点における在庫量予測が安全在庫量 S から①で示される X になるとき,発注 a 時点での発注量 E に対する適切な変更はどれか。ここで,発注直後の発注量の変更は可能であり,納品直後の在庫量は最大在庫量を超えないものとする。
【原典の図:定量発注方式の在庫モデル】 縦軸=在庫量,横軸=期間。水平線は上から 最大在庫量/発注点 K/X/安全在庫量 S。 在庫は最大在庫量から一定の傾きで減り,発注点 K を割った時点が「発注 a」。 そこから調達期間だけ経った時点が「納品 a」で,直前の在庫は S まで下がっている。 納品 a で在庫は最大在庫量まで跳ね上がる ── この跳ね上がり幅が発注量 E。 以降,発注 b・納品 b が同じ形で繰り返される。 ①は,納品 a の直前の在庫量予測が S ではなく X になることを指す矢印(S < X < K)。
- アE+S−X を追加発注する。
- イK+S−X を追加発注する。
- ウK−X の発注取消を行う。
- エX−S の発注取消を行う。
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✓ これが正解エX−S の発注取消を行う。
解説
多い分だけ発注を減らします。
設問は、定量発注方式の在庫モデルで、発注の直後に資材使用量の予測が変わり、納品の直前の在庫量予測が安全在庫量 S から X へ上がるとき、発注量 E をどう変えるべきかを選ばせています。手掛かりは条件の一文に絞られます。納品直後の在庫量は最大在庫量を超えないものとする、と書かれている点です。まず通常の一周期を式にします。納品の直前の在庫は S で、そこへ E が届くと最大在庫量になりますから、E は S から最大在庫量までを埋める量として定まっています。これが図の跳ね上がり幅です。次に、予測が変わった後を同じ式に当てます。納品直前の在庫が X になるということは、もとの見込みより X−S だけ多い状態で納品を迎えるということです。このまま E を受け取れば、納品直後の在庫は最大在庫量を X−S だけ超えてしまい、条件に反します。超えた分だけ入れる量を減らせばつじつまが合いますから、X−S を取り消すのが正しい変更です。よって、X−S の発注取消を行うが当てはまります。なお発注点 K は発注をかける合図の高さであって、在庫の差を測る基準ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アE+S−X を追加発注する。:式を整理すると E から X−S を引いた値で、これは変更後に受け取るべき発注量そのものです。量は合っているのに追加で発注すると書かれており、増減の向きが反対になっています。
- イK+S−X を追加発注する。:発注点 K を計算に持ち込んでいます。K は在庫が下がったときに発注をかける合図の高さで、納品後にどこまで積み上がるかとは無関係ですから、超過分の計算には使えません。
- ウK−X の発注取消を行う。:取り消すという向きは合っていますが、差をとる相手が違います。超えてしまうのは安全在庫量からの差の分であって、発注点との差の分ではありません。
この問題の用語
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。情報提供の依頼、提案の依頼、選定、契約の順に進みます。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問76
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