平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問7
経営戦略手法
ファイブフォースに関する問題
ファイブフォース分析は,業界構造を,業界内で競争が激化する五つの要因を用いて図のように説明している。図中のaに入る要因はどれか。
ファイブフォース分析の図:
┌──────────┐
│新規参入の脅威│
└──────────┘
↓
┌──────────┐ ┌───────┐ ┌──────────┐
│売り手の交渉力│ → │ a │ ← │買い手の交渉力│
└──────────┘ └───────┘ └──────────┘
↑
┌──────────┐
│代替品の脅威│
└──────────┘
- 中央の箱 a に向かって,上の「新規参入の脅威」,左の「売り手の交渉力」,右の「買い手の交渉力」,下の「代替品の脅威」の四つの箱から矢印が向いている。
- ア規模の経済性
- イ業者間の敵対関係
- ウ仕入先の集中度
- エ流通チャネルの確保
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✓ これが正解イ業者間の敵対関係
解説
中央に入るのは既存の業者間の敵対関係です。
ファイブフォース分析は、業界の収益性を左右する五つの力として、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力、そして業界内の既存業者どうしの敵対関係を挙げます。図では四つの力が中央の箱に向かっており、その中央が業界そのもの、つまり既存の競争業者の間の争いに当たります。周りの四つは業界の外から競争を強める力で、中央はそれらを受けて激しくなる業界内部の競争です。誤答の三つは、五つの力そのものではなく、いずれかの力の強さを決める要因です。五つの力の名前と、その力を強めたり弱めたりする要因とを区別して覚えると、この形の問いで迷いにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア規模の経済性:規模の経済性は、既存企業が大量生産で単位コストを下げられることを指し、新しく参入しようとする企業にとっての障壁になります。新規参入の脅威の強さを左右する要因であり、五つの力の一つではありません。
- ウ仕入先の集中度:仕入先の集中度は、供給する側の企業が少数に限られているかどうかを表します。集中しているほど売り手の交渉力が強まるので、売り手側の力を決める要因の一つです。
- エ流通チャネルの確保:流通チャネルを確保できるかどうかは、新しく参入する企業が製品を顧客に届けられるかに関わります。新規参入の脅威を左右する障壁の一つであり、中央の要因ではありません。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問6:バリューチェーンの説明(脅威)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問25(脅威)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問5:ビジネスモデルキャンバスの説明(脅威)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問13:ファイブフォース分析に関する問題(脅威)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7:アンゾフの成長マトリクスの説明(脅威)
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