平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問3
情報システム戦略
システム管理基準に関する問題
システム管理基準(平成16年)によれば,情報戦略における全体最適化計画の策定で実施することはどれか。
- ア情報システムの目的を達成する実現可能な代替案を検討する。
- イ投資効果及びリスク算定の方法を明確にする。
- ウパッケージソフトウェアとユーザニーズとの適合性を検討する。
- エユーザ部門及び情報システム部門の役割分担を明確にする。
答えと解説を見る
✓ これが正解イ投資効果及びリスク算定の方法を明確にする。
解説
全体最適化計画では投資効果とリスクの算定方法を明確にします。
システム管理基準(平成16年)の情報戦略には、組織全体で情報システムをどう最適化するかという全体最適化計画が置かれています。全体最適化計画は、個々のシステムの設計や調達の話ではなく、組織全体の情報化投資をどう進めるかを決める計画です。そのため、投資によってどれだけの効果が見込めるか、どのようなリスクがあるかを、どういう方法で算定するのかをあらかじめ明確にしておくことが求められます。誤答はいずれも、個別の情報システムを企画・開発する段階で扱う具体的な事柄です。組織全体の計画か、個別システムの計画かという粒度で見分けるのがこの問の軸です。出題当時のシステム管理基準(平成16年)に沿って説明しています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア情報システムの目的を達成する実現可能な代…:目的を達成できる代替案を比べて検討するのは、特定の情報システムをどう作るかを決める段階の作業です。組織全体の情報化の方向を定める全体最適化計画よりも、個別システムの企画に近い内容です。
- ウパッケージソフトウェアとユーザニーズとの…:パッケージソフトウェアが利用部門のニーズにどれだけ合うかを調べるのは、特定のシステムを調達・開発する場面での検討です。組織全体の投資計画を定める段階で行う作業ではありません。
- エユーザ部門及び情報システム部門の役割分担…:ユーザ部門と情報システム部門の役割分担を決めるのは、個々のシステムの開発体制を固める際の事柄です。全体最適化計画では、投資効果やリスクの算定方法のような組織全体の判断の枠組みを定めます。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問25:ISMAPに関する問題(情報システム)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:APIエコノミーの事例(部門)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:非機能要件項目(情報戦略)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問1:DX推進指標の説明(部門)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問1:投資利益率に関する問題(情報戦略)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)