平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問15
経営戦略手法
カーブアウトの説明
カーブアウトの説明として,適切なものはどれか。
- ア企業の経営者などが自社の株式や事業部門を買収すること
- イ競争相手に知られたくない技術を,特許取得せずノウハウとして社内に秘匿すること
- ウ自社の事業の一部を戦略的に切り出し,埋もれた技術や人材を社外の別組織として独立させること
- エ製造委託契約を締結し,外部から完成品を調達すること
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✓ これが正解ウ自社の事業の一部を戦略的に切り出し,埋もれた技術や人材を社外の別組織として独立させること
解説
事業の一部を切り出し、別組織として独立させるのがカーブアウトです。
カーブアウトは、企業が自社の事業の一部を戦略的に切り出して、社外の別の組織として独立させる手法です。社内では十分に活かされていなかった技術や人材を新しい会社に移し、外部の投資家などから資金を受け入れながら事業として育てることを狙います。元の企業は出資などで関係を保ちつつ、新会社は独自の判断で素早く事業を進められます。見分ける軸は、自社の一部を外へ切り出して独立させるという向きです。株式の買取り、技術の秘匿、外部からの調達は、いずれも外へ切り出す動きではありません。切り分けて外に出す、という語感と結び付けて覚えると選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア企業の経営者などが自社の株式や事業部門を…:経営者などが自社の株式や事業部門を買い取るのは、MBOのような買収の手法の説明です。経営権を取得することが目的であり、事業の一部を切り出して別組織として独立させる手法ではありません。
- イ競争相手に知られたくない技術を,特許取得…:技術を特許にせずノウハウとして社内に秘匿するのは、知的財産の守り方に関する戦略です。技術を社内に抱え込む方向であり、事業や人材を社外へ切り出して独立させることとは逆です。
- エ製造委託契約を締結し,外部から完成品を調…:製造委託契約を結んで外部から完成品を調達するのは、製造を外部に任せる調達の形です。自社の事業を切り出して新しい組織を作るのではなく、他社の製造能力を利用するものです。
この問題の用語
- MBO働く人が自ら目標を立て、その達成度で評価する仕組みです。上司と話し合って目標を決め、期末に結果を振り返って次に生かします。
- 経営者組織の方向を決め、責任を負う立場の人のことをいいます。経営の方針や目標を定め、人や資金を配分して、その達成に責任を持ちます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。情報提供の依頼、提案の依頼、選定、契約の順に進みます。
出典:平成26年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問15:エネルギーレビューに関する問題(契約)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問13:SCMに関する問題(経営者)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:APIエコノミーの事例(部門)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問1:DX推進指標の説明(経営者)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6:LBOの説明(MBO)
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