平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問16
技術戦略マネジメント
プロダクトラインに関する問題
製品のロードマップに従って製品を開発していく場合に,プロダクトライン開発を適用する利点はどれか。
- ア技術者個人の力を組織力よりも重視するので,成熟度が低い組織でも製品開発に成功しやすい。
- イ品質が安定した資産を再利用していくので,品質が安定した製品を低いコストで開発できる。
- ウロードマップ上の各製品を完全に独立して開発していくので,一つの製品の不具合が他の製品に波及することがない。
- エロードマップ上の最初の機種の開発開始時に,開発環境を準備するなどの初期投資が不要なので,市場への新規参入が容易になる。
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✓ これが正解イ品質が安定した資産を再利用していくので,品質が安定した製品を低いコストで開発できる。
解説
品質の安定した資産を再利用し、良い製品を低コストで作れます。
プロダクトライン開発は、同じ製品系列に属する複数の製品に共通する部分を、設計やソフトウェア部品などの資産として整備し、それを再利用しながら個々の製品を開発していく方法です。見分ける軸は、製品どうしで資産を共有して再利用するという点です。共通の資産は何度も使われる中で検証が重ねられ、品質が安定します。それを組み合わせて新しい製品を作れば、一から作るより開発の手間が減り、品質が安定した製品を低いコストで開発できます。製品ごとの違いだけを作り込めばよいので、ロードマップに沿って次々に製品を出す場面に向いています。共通資産の再利用と結び付けて覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア技術者個人の力を組織力よりも重視するので…:プロダクトライン開発は、共通の資産を組織として計画的に整備し、管理して使い回す方法です。技術者個人の力に頼るのではなく組織の仕組みが前提になるので、成熟度が低い組織ほど成功しやすいとはいえません。
- ウロードマップ上の各製品を完全に独立して開…:プロダクトライン開発では、各製品が共通の資産を共有します。製品を完全に独立して開発するわけではないので、共通資産に不具合があれば複数の製品に影響が及ぶこともあり、記述とは逆になります。
- エロードマップ上の最初の機種の開発開始時に…:プロダクトライン開発では、最初の段階で共通の資産や開発環境を整える投資が必要です。初期投資が不要になるのではなく、先に投資して後の製品で回収する考え方なので、記述は当てはまりません。
この問題の用語
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成26年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16
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