令和5年度 春期 午前Ⅱ 問2
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
リスク及び機会を決定する目的
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,“リスク及び機会への取組み”において,サービスマネジメントシステムの計画を策定するとき,組織は,取り組む必要があるリスク及び機会を決定しなければならない。リスク及び機会を決定する目的として,適切なものはどれか。
- アサービスマネジメントシステム及びサービスに必要な資源が利用可能であることを確実にする。
- イサービスマネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという確信を与える。
- ウサービスマネジメント方針と整合するサービスマネジメントの目的を確立する。
- エ設定されたパフォーマンス基準に従ってプロセスの管理を実施する。
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✓ これが正解イサービスマネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという確信を与える。
解説
リスク及び機会を決めるのは、意図した成果を達成できる確信を得るためです。
JIS Q 20000-1:2020 では、組織は SMS の計画を策定するとき、取り組む必要があるリスク及び機会を決定し、その目的の一つとして、SMS がその意図した成果を達成できるという確信を与えることが挙げられています。見分ける軸は、リスク及び機会の決定という行為の目的を述べているか、別の要求事項の内容を述べているかです。先に不確かさを洗い出しておけば、望ましくない影響を防いだり減らしたりし、成果につながる機会を生かす計画が立てられます。資源の確保、目的の確立、プロセスの管理は、リスク及び機会の決定とは別の要求事項として扱われる事柄です。リスクを見るのは成果への確信のため、と覚えると選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アサービスマネジメントシステム及びサービス…:必要な資源が利用可能であることを確実にするのは、資源の手当てに関する要求事項の内容です。リスク及び機会を洗い出す目的とは別で、計画を実行するための備えの話です。
- ウサービスマネジメント方針と整合するサービ…:サービスマネジメント方針と整合する目的を確立するのは、方針や目的の設定に関わる要求事項の内容です。リスク及び機会を決める行為の目的ではなく、組織が目指す到達点を定める活動に当たります。
- エ設定されたパフォーマンス基準に従ってプロ…:設定したパフォーマンス基準に従ってプロセスを管理するのは、計画したことを実行する運用の段階の要求事項です。リスク及び機会を決める目的として示されるものではなく、計画の後の進め方を述べています。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問3:SLAに関する説明(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問2:力量に関する問題(サービスマネジメントシステム)
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