平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問5
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
インシデントモデルに関する問題
ITILのインシデント管理において,インシデントモデルを定義しておくことによって得られるメリットはどれか。
- アインシデント管理プロセス及びその運用の効率性と有効性を判断するための基準を明確にできる。
- イ過去のインシデントについて,履歴,カテゴリ,及び解決するために取られた処置を容易に参照できる。
- ウ繰り返し発生するインシデントを,事前に定義した経路で,事前に定義した期間内に処理できる。
- エ根本原因が判明していない問題に対する解決策を提供できる。
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✓ これが正解ウ繰り返し発生するインシデントを,事前に定義した経路で,事前に定義した期間内に処理できる。
解説
繰り返すインシデントを、決めた経路と期間で処理できるようになります。
ITILのインシデントモデルは、繰り返し発生する種類のインシデントについて、処理の手順、担当、時間の目安、エスカレーションの要否などをあらかじめ決めておく仕組みです。見分ける軸は、そのメリットが事前の取決めから生まれるものかどうかです。同じ型のインシデントが起きたとき、決めておいた経路と期間で処理できるので、対応の速さと質がそろいます。過去の記録を参照できることや、問題への回避策の提供は、別の仕組みの働きです。モデルという語を、よく起きる型ごとに用意した処理の型紙と読み替えると、正しい説明を選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデント管理プロセス及びその運用の効…:プロセスと運用の効率性や有効性を判断する基準は、KPIなどの測定の枠組みとして定めるものです。処理の手順をあらかじめ決めておくことと、出来ばえを測る物差しを決めることは別の話です。
- イ過去のインシデントについて,履歴,カテゴ…:過去のインシデントの履歴やカテゴリ、取られた処置を参照できるのは、インシデントの記録を蓄積しておくことの効用です。手順の型を決めておくモデルは、これから起きるインシデントの処理を早めるためのものです。
- エ根本原因が判明していない問題に対する解決…:根本原因が分からない問題に対する解決策は、回避策として問題管理の側で用意するものです。インシデントモデルはインシデントの処理手順を定めるもので、問題の原因や解決策を扱う仕組みではありません。
この問題の用語
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- エスカレーション自分たちで解決できないことを、上位や専門の担当へ引き継ぐことです。連絡の道筋は、影響の大きさに応じて分けておきます。
- 根本原因表に現れた問題を引き起こしている、大もとの原因のことです。ここを断たない限り、同じ問題が形を変えて繰り返し起きます。
出典:平成27年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問12(インシデント管理)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問7:インシデント管理に関する問題(根本原因)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問4:イベント管理に関する問題(根本原因)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6:エスカレーションに該当するもの(エスカレーション)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問7:階層的エスカレーションの問題(エスカレーション)
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