第38回 問題94
児童・家庭福祉
スクールソーシャルワーカー活用事業に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1文部科学省は,すべてのスクールソーシャルワーカーを教育委員会に配置し,そこから学校へ出張する形態が望ましいとしている。
- 2関係機関との連携は校長・副校長や担任教諭の専管事項であり,スクールソーシャルワーカーの職務ではないとされている。
- 3事業の実施主体は,スーパーバイザーを教育委員会・学校等に配置し,スクールソーシャルワーカーに対して適切な指導・援助を実施することができる。
- 4スクールソーシャルワーカーの職務として,保護者・教職員等への心理社会的支援が位置づけられている。
- 5学校内におけるチーム体制の構築は校長の職務であり,スクールソーシャルワーカーは関与しないこととされている。
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✓ これが正解3事業の実施主体は,スーパーバイザーを教育委員会・学校等に配置し,スクールソーシャルワーカーに対して適切な指導・援助を実施することができる。
解説
実施主体はスーパーバイザーを置き、SSWへ指導・援助を行うことができる。
スクールソーシャルワーカー活用事業は、文部科学省が実施要領を定めている事業で、都道府県・指定都市・市町村が実施主体となり、社会福祉の専門的な知識や技術をもつ者をスクールソーシャルワーカー(SSW)として教育委員会や学校などに置くものです。この問は、実施要領が定めるSSWの職務と、事業の体制の内容で判断します。
実施要領では、実施主体は、SSWに対して適切な指導・援助を行うことができるスーパーバイザーを教育委員会・学校等に配置することができるとされています。経験の浅いSSWを支え、活動の質を保つための仕組みです。この内容を述べた記述が最も適切です。
一方、SSWの職務には、問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け、関係機関等とのネットワークの構築・連携・調整、学校内におけるチーム体制の構築・支援、保護者や教職員等に対する支援・相談・情報提供、教職員等への研修活動などが挙げられています。関係機関との連携やチーム体制の構築はSSWの職務そのものであり、職務から外す記述は誤りです。また配置の形は地域の実情に応じて選ばれ、すべてを教育委員会に置く形が望ましいとはされていません。
SSWは子ども本人の内面よりも、子どもを取り巻く環境とつながりに働きかける専門職だと押さえておくと、職務の記述を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1文部科学省は,すべてのスクールソーシャル…:SSWの配置の形には、教育委員会に置いて学校へ派遣する形のほか、拠点となる学校に置く形や、学校に配置する形などがあり、地域の実情に応じて選ばれます。すべてを教育委員会に置く形が望ましいとはされていません。
- 2関係機関との連携は校長・副校長や担任教諭…:関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整は、実施要領が挙げるSSWの職務の中心の一つです。校長らや担任の専管事項としてSSWの職務から外すのは誤りです。
- 4スクールソーシャルワーカーの職務として,…:実施要領が挙げるのは、保護者・教職員等に対する支援・相談・情報提供です。心理的な支援はスクールカウンセラーが主に担う領域であり、心理社会的支援という形でSSWの職務に位置づけられているわけではありません。
- 5学校内におけるチーム体制の構築は校長の職…:学校内におけるチーム体制の構築・支援は、SSWの職務の一つとして明示されています。校長が責任者であるとしても、SSWが関与しないとする点が誤りです。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題94。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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