サービスマネジメント|平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問41
サービスマネジメントシステムにPDCA方法論を適用するとき,Actに該当するものはどれか。
- サービスの設計,移行,提供及び改善のためにサービスマネジメントシステムを導入し,運用する。
- ✓ これが正解サービスマネジメントシステム及びサービスのパフォーマンスを継続的に改善するための処置を実施する。
- サービスマネジメントシステムを確立し,文書化し,合意する。
- 方針,目的,計画及びサービスの要求事項について,サービスマネジメントシステム及びサービスを監視,測定及びレビューし,それらの結果を報告する。
解説
Actは継続的に改善するための処置を実施する段階です。
設問が前提としているのは、サービスマネジメントシステムの運営にPDCA方法論を当てはめる枠組みです。この枠組みでは、計画の段階でしくみを確立し、文書にして関係者と合意します。実行の段階では、そのしくみをサービスの設計や移行、提供、改善のために導入して動かします。点検の段階では、方針や目的、計画、サービスの要求事項に照らして監視、測定、レビューを行い、その結果を報告します。そして最後の段階が、点検で見えた課題に実際の手を打つところです。サービスマネジメントシステムとサービスのパフォーマンスを継続的に改善するための処置を実施するという記述が、この最後の段階に当たります。四つのうちどれが手を打つ側かで見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- しくみを実際に導入して動かす作業は、決めたことを実行に移す段に置かれます。すでに立てた計画を回している側であって、点検の結果を受けて手当てを打つ段ではありません。
- しくみを組み立て、文書に残し、関係者から合意を取り付ける作業は、これから何をどう行うかを決める段に属します。改善の手当てを打つ段よりも前に置かれる準備の作業です。
- 決めたとおりに動いているかを監視し、測定し、見直して報告する作業は、状態を確かめる段に当たります。そこで見つかった課題に対して実際に手を打つのは、その次に来る段です。
この問題に関係する言葉
- PDCA計画、実行、点検、処置の四つを繰り返して改善を続ける進め方です。最後の処置は、仕組みや成果を継続的に改善する手を打つ段階です。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 継続的改善仕組みやサービスのできばえを、繰り返し高めていく活動。不適合をきっかけに原因を断つ是正処置とは違い、きっかけがなくても続けます。
出題当時の情報です(現在との違い)
設問が示す JIS Q 20000-1:2012 は2020年版に置き換わり、PDCAへの明示的な言及がなくなりました。正解は変わらないとみられます。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問41
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