第27回 問題9
精神医学と精神医療
精神医療と保健,福祉との連携に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1精神保健福祉センターは,主に精神科医療機関への技術協力を行う機関として位置づけられる。
- 2精神障害にも対応した地域包括ケアシステムは,認知症の高齢者が地域で自立した生活を可能にすることが目的である。
- 3精神科病院の主な役割は,精神疾患への早期介入である。
- 4精神科救急情報センターは,精神科救急に関する文献検索サービスを関係機関に提供する。
- 5認知症初期集中支援チームは,在宅の認知症が疑われる人や認知症の人に対して,多職種で集中的に支援し,地域で暮らし続けられるようにすることを目指す。
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✓ これが正解5認知症初期集中支援チームは,在宅の認知症が疑われる人や認知症の人に対して,多職種で集中的に支援し,地域で暮らし続けられるようにすることを目指す。
解説
認知症初期集中支援チームの説明が正しい記述です。
この問は、精神医療と保健・福祉をつなぐ機関や仕組みが、それぞれ何をめざしているかを問うものです。名前と役割を正しく結び付けられるかで判断します。
正解は、認知症初期集中支援チームの説明です。このチームは、医師と、保健師・看護師・社会福祉士・精神保健福祉士などの専門職で構成され、在宅で暮らす認知症が疑われる人や認知症の人とその家族を訪問します。医療や介護のサービスにまだつながっていない人などに対して、早い段階で集中的に関わり、適切な支援に結び付けて、住み慣れた地域で暮らし続けられるようにすることを目指します。
ほかの肢は、機関や仕組みの目的を取り違えています。精神保健福祉センターは都道府県の精神保健の中核となる機関で、相談や普及啓発、市町村への技術的な協力などを広く担います。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムは、精神障害のある人が地域の一員として安心して暮らせることを目指すもので、対象を認知症の高齢者に限るものではありません。
覚え方は、仕組みの名前に含まれる対象と目的の語、たとえば認知症・初期・集中、精神障害にも対応、といった語をそのまま手がかりにすることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1精神保健福祉センターは,主に精神科医療機…:精神保健福祉センターは、都道府県における精神保健福祉の中核となる機関で、相談、普及啓発、調査研究、市町村などへの技術的な協力を担います。主に精神科医療機関を支える機関という位置付けではありません。
- 2精神障害にも対応した地域包括ケアシステム…:精神障害にも対応した地域包括ケアシステムは、精神障害の有無や程度にかかわらず誰もが地域で安心して暮らせることを目指す考え方です。目的を認知症の高齢者の自立に限った記述は誤りです。
- 3精神科病院の主な役割は,精神疾患への早期…:精神科病院は、急性期の治療から長期の療養、退院支援まで幅広い役割をもっています。早期介入だけを主な役割とする記述は、病院の機能を狭くとらえすぎています。
- 4精神科救急情報センターは,精神科救急に関…:精神科救急情報センターは、夜間や休日などに精神科の救急医療が必要な人や家族からの相談を受け、受診できる医療機関との調整を行う窓口です。文献検索のサービスを提供する機関ではありません。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題9。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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