第27回 問題10
現代の精神保健の課題と支援
次のうち,「令和2年患者調査」(厚生労働省)において,精神疾患を有する外来患者数の内訳で最も多い傷病分類として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1てんかん
- 2統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害
- 3神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害
- 4精神作用物質使用による精神及び行動の障害
- 5気分[感情]障害(躁うつ病を含む)
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✓ これが正解5気分[感情]障害(躁うつ病を含む)
解説
令和2年患者調査の外来では気分[感情]障害が最も多い区分です。
この問は、厚生労働省の患者調査を使って、精神疾患で外来にかかっている人の内訳を問うものです。患者調査は、全国の医療機関を利用する患者の傷病の状況などを調べる統計で、3年ごとに行われています。ここでは出題が指定する令和2年の調査の結果で考えます。
令和2年の患者調査で精神疾患を有する外来患者を傷病の分類ごとに見ると、うつ病や双極性障害を含む気分[感情]障害(躁うつ病を含む)が最も多い区分です。気分障害の外来患者は長い期間にわたって増える傾向が続いてきました。不安障害などを含む神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害も大きな区分ですが、気分障害に次ぐ位置にとどまります。
一方、統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害は、入院患者では最も多い区分ですが、外来患者で見ると気分障害を下回ります。てんかんや精神作用物質使用による障害は、外来の中では比較的小さい区分です。
覚え方は、入院では統合失調症、外来では気分障害がいちばん多い、と入院と外来を分けて押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1てんかん:てんかんは精神疾患を有する患者の内訳の一つとして数えられていますが、外来患者に占める人数は比較的少ない区分です。最も多い傷病分類ではありません。
- 2統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害:統合失調症などの区分は、入院している患者の中では最も多くを占めます。外来の患者で見ると気分障害の方が多く、外来の最多ではありません。
- 3神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害:不安やストレスに関係する障害をまとめたこの区分も外来の患者は多いのですが、令和2年の調査で一番上に来るのはうつ病などを含む区分の方で、最多とはいえません。
- 4精神作用物質使用による精神及び行動の障害:精神作用物質使用による精神及び行動の障害は、アルコールや薬物などの使用による障害の区分で、外来の患者数の中では小さい割合にとどまります。最多の区分ではありません。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題10。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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