平成30年度 春期 午前Ⅱ 問7
プロジェクトの時間
作業配分モデルに関する問題
過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残りの100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクトの完了まで,あと何日掛かるか。ここで,プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
〔作業配分モデル〕
| システム要件定義 | システム外部設計 | システム内部設計 | プログラム開発 | システム結合 | システムテスト | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 工数比 | 0.17 | 0.21 | 0.16 | 0.16 | 0.11 | 0.19 |
| 期間比 | 0.25 | 0.21 | 0.11 | 0.11 | 0.11 | 0.21 |
- ア140
- イ150
- ウ161
- エ172
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✓ これが正解イ150
解説
全体400日のうち、残るのは22+44+84=150日です。
期間を求めるので、作業配分モデルの期間比を使います。見分ける軸は、工数比ではなく期間比を使うこと、そしてプログラム開発の残りが半分であることです。システム要件定義からシステム内部設計までの期間比の合計は0.25+0.21+0.11=0.57で、これが228日に当たるので、全体の期間は228÷0.57=400日です。プログラム開発の期間は0.11×400=44日で、どのプログラムも工数と期間が同じで半分が完了しているので、残りは22日です。システム結合は0.11×400=44日、システムテストは0.21×400=84日です。残りは22+44+84=150日になります。期間を問われたら期間比、工数を問われたら工数比と、表の行を先に決めてから計算すると取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア140:140日は、期間比を使った正しい手順からは導けない値です。全体400日に対して残りの期間比は0.055+0.11+0.21=0.375で、これを掛けると150日になり、140日にはなりません。
- ウ161:161日は、期間の計算に工数比を使った場合の値です。228÷0.54で全体を約422日とし、残りの工数比0.08+0.11+0.19=0.38を掛けると約160.4日で、切り上げると161日になります。期間を問う計算には期間比を使います。
- エ172:172日は、プログラム開発の期間44日を丸ごと残りに数え、44+44+84とした値です。200本のうち100本は完了しているので、プログラム開発の残りは半分の22日です。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- システムテスト作り上げたシステム全体が、求めたとおり動くかを確かめる試験です。機能のほか、性能や操作性、異常時の動きなども確かめます。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問20:要件が検証可能である例(要件定義)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問2:責任分担マトリックスに関する問題(要件定義)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問21:RFIの説明(要件定義)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問21:準委任型が適切であるとされるもの(システムテスト)
- 平成22年度 春期 午前Ⅱ 問23:請負契約に関する問題(システムテスト)
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