平成30年度 春期 午前Ⅱ 問20
サービスマネジメント
内部監査に関する問題
JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)の“サービスマネジメントシステムの監視及びレビュー”の要求事項のうち,適切なものはどれか。
- ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義してはならない。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,利害関係者であっても開示してはならない。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはならない。
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✓ これが正解ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
解説
監査の客観性を保つため、監査員は自らの仕事を監査しません。
JIS Q 20000-1:2012 は、サービスマネジメントシステムが要求事項を満たし、有効に維持されているかを確かめるため、内部監査とマネジメントレビューを、あらかじめ定めた間隔で行うことを求めています。見分ける軸は、監査やレビューの客観性と計画性を高める内容か、損なう内容かです。監査員は自らの仕事を監査してはならないという記述は、監査の客観性と公平性を確保するための要求であり、適切です。監査の基準や範囲、頻度、方法は文書化した手順で定め、結果は関係者に伝えます。客観性を保つ、あらかじめ決めて文書化する、結果を共有する、の三つを満たす方向が正しい、と押さえておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義…:監査の基準は、範囲や頻度、方法とともに文書化した手順の中で定めることが求められています。基準を定めずに監査をすると、何に照らして判断したかが分からず、監査の一貫性が保てません。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,利害関係者…:監査やレビューで特定された不適合や懸念事項は、関係する利害関係者に伝え、是正につなげることが求められます。開示してはならないとするのは、改善の仕組みとは逆の方向です。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはなら…:マネジメントレビューは、あらかじめ定めた間隔で行うことが求められています。間隔を定めないと、レビューが行われないまま放置されるおそれがあり、継続的な確認になりません。
この問題の用語
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- マネジメントレビュー経営層が、仕組みが目的に合っているかを定期的に見直すことです。前回の処置の状況、内部監査の結果、不適合と是正を考えます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- 監査員監査を行い、決められた基準に照らして確かめる役割の人です。リスクを運用管理する権限をもつリスク所有者とは、別の役割です。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問14:妥当性確認プロセスの目的(利害関係者)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問5:ホーソン効果に関する問題(レビュー)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問18:JIS Q 20000の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8:EVMに関する問題(監視)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問19:JIS Q 20000の問題(内部監査)
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