平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問22
システム構成要素
シン・プロビジョニングの説明
ストレージ技術におけるシン・プロビジョニングの説明として,適切なものはどれか。
- ア同じデータを複数台のハードディスクに書き込み,冗長化する。
- イ一つのハードディスクを,OSをインストールする領域とデータを保存する領域とに分割する。
- ウファイバチャネルなどを用いてストレージをネットワーク化する。
- エ利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し,物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。
答えと解説を見る
✓ これが正解エ利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し,物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。
解説
仮想ボリュームを見せ、物理ディスクは使った分だけ割り当てる技術です。
シン・プロビジョニングは、利用者には要求された容量の仮想ボリュームを見せておき、実際の物理ディスクは、データが書き込まれて使った分だけ割り当てていく技術です。最初から要求どおりの容量を確保しないので、使われない領域を抱え込まずに済み、物理ディスクを必要に応じて後から増やせます。その代わり、全体の使用量を監視し、物理容量が足りなくなる前に追加する運用が必要になります。軸は、容量の見せ方と、実際の割当ての時期を分けているかどうかです。見せる容量と実際の容量を切り離す、と覚えると、冗長化や分割の選択肢と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア同じデータを複数台のハードディスクに書き…:同じデータを複数台のハードディスクに書き込んで冗長化するのは、ミラーリングの説明です。障害に備えるための技術で、容量を使った分だけ割り当てる仕組みではありません。
- イ一つのハードディスクを,OSをインストー…:一つのハードディスクをOS用とデータ用の領域に分けるのは、パーティションによる分割の説明です。物理的な容量をあらかじめ区切るもので、使用量に応じて割り当てる仕組みとは違います。
- ウファイバチャネルなどを用いてストレージを…:ファイバチャネルなどでストレージをネットワーク化するのは、SANの説明です。ストレージのつなぎ方にかかわる技術で、仮想ボリュームに物理容量を後から割り当てる仕組みではありません。
この問題の用語
- ストレージデータを保存しておく装置のことで、内蔵のディスクなどを指します。HDDやSSDのほか、ネットワーク越しに使う形のものもあります。
- ミラーリング複数台のディスクに同じデータを書き込み、1台が壊れても続けられる方式です。前日の状態へ戻す用途には向かず、バックアップとは目的が違います。
- ハードディスク磁気で記録する、代表的な記憶装置のことをいいます。回転する円盤に読み書きするので、容量あたりの値段が安い反面、衝撃に弱いです。
出典:平成24年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23:FaaSに関する記述(ストレージ)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問23:SANに関する問題(ストレージ)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問7:FCoEの説明(ストレージ)
- 平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ストレージに関する問題(ストレージ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)