平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問7
通信プロトコル
FCoEの説明
FC(ファイバチャネル)フレームをイーサネットで通信するFCoEの説明のうち,適切なものはどれか。
- アイーサネットのパケットサイズに合わせて,FCフレームサイズが調整される。
- イ通信のオーバヘッドを小さくするために,UDPを用いる。
- ウ通信の信頼性を確保するために,TCPを用いる。
- エ転送ロスを発生させないための拡張がされたイーサネットで,FCフレームを通信する。
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✓ これが正解エ転送ロスを発生させないための拡張がされたイーサネットで,FCフレームを通信する。
解説
FCoEは転送ロスを起こさないよう拡張したイーサネットでFCを運びます。
FCoEは、ストレージ用のファイバチャネル(FC)のフレームを、イーサネットのフレームにそのまま入れて運ぶ技術です。FCはフレームが失われないことを前提に作られているため、運ぶ側のイーサネットにも、混雑したときにフレームを捨てない仕組みが求められます。そこで、混雑時に送信を一時止めるなどの拡張を加えた、ロスの起きないイーサネットの上でFCフレームを通信します。IPやTCP、UDPを経由せず、イーサネットの上に直接FCを載せる点も特徴です。見分ける軸は、FCの性質を変えずに、運ぶ側を合わせるという向きです。FCに合わせてイーサネットを拡張する、と覚えておくとほかの記述との違いが見えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アイーサネットのパケットサイズに合わせて,…:FCoEはFCフレームを分割したりサイズを変えたりせず、そのまま入れて運びます。そのため運ぶ側のイーサネットが、通常より大きいフレームを扱えるようにしてFCフレームを丸ごと収めます。合わせる向きが逆です。
- イ通信のオーバヘッドを小さくするために,U…:FCoEはイーサネットの上に直接FCを載せる方式で、IPやUDPは使いません。UDPは失われたデータを再送しないので、フレームの消失を前提にしないFCの性質ともかみ合わず、UDPを用いるという説明は成り立ちません。
- ウ通信の信頼性を確保するために,TCPを用…:TCPで信頼性を確保するのは、IPネットワークの上でストレージを扱う別の方式の考え方です。FCoEはTCPやIPを経由せず、ロスの起きないように拡張したイーサネット自体で信頼性を支えます。
この問題の用語
- ストレージデータを保存しておく装置のことで、内蔵のディスクなどを指します。HDDやSSDのほか、ネットワーク越しに使う形のものもあります。
- UDP届いたかを確かめず、速さを優先して送る通信の約束事です。TCPと同じくポート番号でアプリを見分け、音声や動画の配信に向きます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
出典:平成25年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23:FaaSに関する記述(ストレージ)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問23:SANに関する問題(ストレージ)
- 平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問22:シン・プロビジョニングの説明(ストレージ)
- 平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ストレージに関する問題(ストレージ)
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