サービスマネジメント|令和4年度 ITパスポート試験 問39
提供するITサービスの価値を高めるためには,サービスの提供価格,どのようなことができるかというサービスの機能,及び可用性などを維持するサービスの保証の三つのバランスを考慮する必要がある。インスタントメッセンジャのサービスに関する記述のうち,サービスの保証に当たるものはどれか。
- ✓ これが正解24時間365日利用可能である。
- ゲームなどの他のソフトウェアと連携可能である。
- 無料で利用可能である。
- 文字の代わりに自分で作成したアイコンも利用可能である。
解説
いつでも使えるという可用性の約束が、保証にあたる部分です。
ITサービスの価値は、いくらで使えるかという価格、何ができるかという機能、そして約束したとおりに使えるかという保証の三つで決まります。このうち保証が受け持つのは、止まらないこと、遅くならないこと、災害があっても続けられること、安全が守られることといった、使える状態そのものについての約束です。24時間365日利用可能であるという記述は、いつ使おうとしても使えるという可用性の約束ですから、まさに保証に当たります。こうした約束は、提供する側と使う側の間でサービスレベル合意書として文書にまとめられ、SLAと呼ばれます。何ができるかを増やすのが機能、いくら払うかが価格で、この三つはそれぞれ別の軸です。よって保証に当たるのは24時間365日利用可能という記述です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ゲームなどのほかのソフトウェアと連携できるというのは、そのサービスで何ができるかという話なので、三つのうちの機能に当たります。連携先が増えても、いつでも使えるかどうかという可用性が高まるわけではないので、保証の側には入りません。
- 無料で利用できるというのは、いくら払うかという話ですから、三つのうちの価格に当たります。負担が軽いことは利用者にとって大きな魅力ですが、止まらずに使えるかどうかを約束したものではないので、保証とは別の軸の話になります。
- 文字の代わりに自分で作ったアイコンを使えるというのも、そのサービスで何ができるかという話なので機能に当たります。表現の幅が広がる工夫であって、使いたいときに使えるという状態を約束するものではありません。
この問題に関係する言葉
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。機密性・完全性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスレベル合意書提供する内容と目標を書いて、提供者と顧客の間で結ぶ取り決めです。緊急時の手順もここに書いておかないと、事故のときに動けません。
出典:令和4年度 ITパスポート試験 問39
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