システム開発技術|令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問39
共通フレームの定義に含まれているものとして,適切なものはどれか。
- 各工程で作成する成果物の文書化に関する詳細な規定
- ✓ これが正解システムの開発や保守の各工程の作業項目
- システムを構成するソフトウェアの信頼性レベルや保守性レベルなどの尺度の規定
- システムを構成するハードウェアの開発に関する詳細な作業項目
解説
開発や保守の各工程の作業項目こそが共通フレームの中身です。
共通フレームは、ソフトウェアの企画から開発、運用、保守までを通して、どの工程でどんな作業を行うかを並べた共通の物差しです。発注する側と受注する側が、同じ言葉で作業の範囲や責任を話し合えるようにすることが狙いです。取引の場では、どこまでが頼んだ範囲かで食い違いが起きがちですが、共通の一覧があれば、どの作業が抜けているかを指さして確かめられます。大事なのは、作業項目を並べたものであって、どう書くか、どこまでの水準を満たすかまでは決めていない点です。そこは各社が自分たちのやり方に合わせて決めます。要件定義から保守までの流れを、取引の共通語として整理したもの、と捉えると位置づけが分かります。必要な作業だけを選ぶ形も認められており、小さな案件にも使えます。よって最も適切なのは、各工程の作業項目です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 成果物をどう文書にするかの細かい規定は、含まれていません。何を作るかは示しても、書式や記載の細かさまでは各社の裁量に任せています。そこまで縛ってしまうと、規模も進め方も違う現場に当てはめられなくなるからです。
- 信頼性や保守性の水準を測る尺度の規定は、ソフトウェアの品質を評価するための別の決まりが受け持ちます。どのくらい良いものかを測る話であり、どんな作業を並べるかという話とは層が違います。測る物差しと、進め方の物差しです。
- 機器そのものを開発する細かい作業項目は、対象の外です。取り上げているのはソフトウェアと、それを含む仕組み全体の作り方であって、部品や基板を設計する工程まで踏み込んではいません。機器の設計には別の決まりがあります。
この問題に関係する言葉
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問39
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