システム監査|平成30年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問49
ITガバナンスの説明として,適切なものはどれか。
- ITサービスの運用を対象としたベストプラクティスのフレームワーク
- ✓ これが正解IT戦略の策定と実行をコントロールする組織の能力
- ITや情報を活用する利用者の能力
- 各種手続にITを導入して業務の効率化を図った行政機構
解説
ITの向きを決めて統制していく、組織そのものが持つ力です。
ITガバナンスは、道具の名前でも、人の技能の名前でもありません。組織が持つ力を指す言葉です。どんな方針でITを使うのかを決め、決めたとおりに進んでいるかを見張り、ずれたら手を打つ。この一連を回せる力のことを指します。よって、IT戦略の策定と実行をコントロールする組織の能力という説明が当てはまります。残る三つは、運用の手本をまとめた枠組み、使う人が持つ技能、行政の仕組みを述べています。どれも組織が持つ統制の力ではありません。この回では問40も同じ言葉を扱っていますが、あちらは進め方を、こちらは言葉の意味を問うています。同じ言葉でも問われ方が違います。言い換えれば、向きを決める力と、決めたとおりに進める力です。どちらか片方だけでは足りません。両方そろって初めて統制になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 運用の場面で使える手本をまとめた枠組みです。参考にする道具の名前なので、組織が持つ力を指す言葉ではありません。この回では問41の誤答肢にも同じものが出ています。参考にする側の道具です。組織が持つ力ではありません。
- ITや情報を使いこなせる人の技能を指しています。力の持ち主が個人になっているので、組織の力を指す言葉とは対象がずれます。言葉としては別のものです。持ち主が個人になっています。組織の力を問う言葉とは、置く場所が違います。
- 手続にITを取り入れて仕事を効率よくした行政の仕組みを指しています。取組の一例ではありますが、言葉そのものの説明にはなっていません。取組の一例を挙げているだけです。言葉が何を指すかの説明にはなっていません。
この問題に関係する言葉
- ITガバナンス組織が情報システムをうまく使えるように、経営者が方向づけと監視を行う仕組みです。情報セキュリティガバナンスとは範囲が重複する場合があります。
- ITIL
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問49
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