プロジェクトマネジメント|平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問54
システム開発プロジェクトにおけるステークホルダに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ✓ これが正解システム開発プロジェクトに参画するプロジェクトチームのメンバはステークホルダである。
- システム開発プロジェクトの実行又は完了によって,売上の増加やシステム化による作業効率向上などの恩恵を受ける人及び組織だけがステークホルダである。
- システム開発プロジェクトの費用を負担するプロジェクトスポンサだけがステークホルダである。
- システム開発プロジェクトのプロジェクトマネージャ自身はステークホルダに含まれない。
解説
利害のある人と組織のすべてがステークホルダにあたります。
ステークホルダは、そのプロジェクトに利害のある人や組織のすべてを指します。得をする側も、損をする側も、中で動く人も外で見ている人も入ります。つまり、この語はとても広い言葉です。ここが分かると、四つの肢は意味を知らなくても形で絞れます。三つの肢には、範囲を狭める語が仕込まれているからです。だけと書いてあるもの、含まれないと書いてあるもの。いずれも広い言葉に対して線を引こうとしています。残る一つだけが、狭める語をひとつも持たず、チームの一員も含まれると素直に述べています。プロジェクトメンバーもステークホルダの一部だという書き方が、そのまま語の広さを表しています。広い語を狭める肢は疑います。範囲を狭める語が一つでも入っていたら、その肢は疑ってかかります。広い語ほど、線を引きたくなるからです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 恩恵を受ける人と組織だけだ、とする記述です。売上が増えたり仕事が楽になったりする側に限っていますが、その裏で仕事を奪われる側も利害の中に入ります。だけという一語で範囲を切っている点が目印です。裏で損をする側も入ります。
- 費用を出す側だけだ、とする記述です。お金を出す立場は確かに重い利害を持ちますが、それ以外を締め出す理由にはなりません。三つの誤答肢のうち、最も狭く線を引いた形になります。四つの中で最も狭く線を引いた形になります。
- 取りまとめる立場の人は含まれない、とする記述です。中心で動いている人こそ利害のただ中にいるので、これは逆になります。自分は数えないという書き方が、いちばん引っ掛かりやすい形です。中心にいる人ほど利害のただ中にいます。
この問題に関係する言葉
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- プロジェクトメンバー
- プロジェクトマネージャプロジェクトの計画と実行に責任をもつ立場の人のことです。関係者の一人ですが、関係者は個人として特定できるとは限りません。
- WBS作業を階層的に細かく分けて、管理できる大きさにまとめた図です。順序関係を表す図ではなく、やることの範囲を漏れなく並べます。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問54
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