法務|平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問8
著作権法による保護の対象となるものはどれか。
- アルゴリズム
- ✓ これが正解操作マニュアル
- プログラム言語
- プロトコル
解説
著作権法が守るのは表現なので、操作マニュアルが当たります。
著作権法が守るのは、考え方そのものではなく、それを言葉や図や音として表した形です。ここが出発点になります。そのうえでこの法律は、保護しないものを条文で名指ししています。手続きの手順を表した解法、プログラムを書くための言語、そして通信のやり取りを決めた約束事の三つです。四つの肢を見ると、そのうち三つがまさにこの三つに一致します。残る一つ、操作の手順を説明した文書だけが、言葉で書かれた表現にあたります。だからこれが保護の対象です。この問題は、守られるものを覚えるより、守られない三つを覚えるほうが速く解けます。三つで打ち止めだと分かっていれば、残った一つを選ぶだけになるからです。なお、この文書を無断で複製すれば著作権の侵害になります。守られない三つと、守られる表現の境目がここにあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 手続きの手順を表した解法のことです。考え方そのものにあたるため、条文が名指しで保護の対象から外しています。同じ解き方を別の書き方で表すことは妨げられない、という考え方が背景にあります。考え方そのものは誰でも使えます。
- プログラムを書くための言語のことです。これも条文が名指しで保護の対象から外しています。言語そのものを独り占めできてしまうと、誰も使えなくなるためです。表現ではなく道具にあたります。言語は道具であって表現ではありません。
- 通信のやり取りを決めた約束事のことです。こちらも条文が名指しで外しています。約束事は互いに合わせるためのものなので、独り占めできる性質のものではありません。表現とは層が違います。約束事は互いに合わせるためのものです。
この問題に関係する言葉
- 著作権法著作権の中身と、守られる範囲や例外を定めた法律。どこまでが引用として許されるかも、ここで決まっています。
- 著作権文章や絵、プログラムなどを作った人に自動で生まれる権利。届け出をしなくても、作った時点で発生します。
- アルゴリズム問題を解くための、決まった手順や考え方そのものです。書き表したプログラムと違い、それ自体は著作権で守られません。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問8
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