ITパスポート 平成25年度 春期 特別措置試験 問28
企業活動
表に示す A 社の損益の変化に関する記述のうち,適切なものはどれか。
単位 億円
| 前期 | 当期 | |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,000 | 2,000 |
| 売上原価 | 850 | 900 |
| 販売費及び一般管理費 | 950 | 900 |
| 営業外収益 | 10 | 20 |
| 営業外費用 | 20 | 10 |
- ア 売上総利益が減って,経常利益は増減がなかった。
- イ 売上総利益は増減がなく,営業利益が減った。
- ウ 営業利益が減って,経常利益は増減がなかった。
- エ 営業利益は増減がなく,経常利益が増えた。
答えと解説
✓ これが正解エ 営業利益は増減がなく,経常利益が増えた。
解説
四つの肢は、どれも二つの主張から組み立てられています。
利益は、上から順に三つの段階で計算します。売上総利益は、売上高から売上原価を引いた利益で、前期は1,150、当期は1,100なので50減っています。営業利益は、そこから販売費及び一般管理費を引いたもので、前期も当期も200となり、増減はありません。売上原価が50増え、販売費及び一般管理費が50減って打ち消し合うためです。経常利益は、営業利益に営業外収益を足して営業外費用を引いたもので、前期は190、当期は210なので20増えています。したがって、営業利益は増減がなく経常利益が増えたと述べた選択肢が正解です。売上総利益が減り経常利益は増減なしとする選択肢は、後半が誤りです。売上総利益は増減なしとする選択肢と、営業利益が減ったとする選択肢は、前半で外れます。片方だけ合っている選択肢に飛びつかないことが要点です。
ほかの選択肢の解説
- ア 売上総利益が減って,経常利益は増減がなかった。:売上総利益が減り、経常利益は増減がなかったとしています。前半は正しく、売上総利益は50減っていますが、経常利益は営業外収益が増え営業外費用が減ったため20増えています。後半で外れます。
- イ 売上総利益は増減がなく,営業利益が減った。:売上総利益は増減がなく、営業利益が減ったとしています。売上総利益は原価が50増えた分だけ減っており、動いていないのは営業利益のほうです。営業利益は費用の増減が相殺されて動かないので、両方とも誤りです。
- ウ 営業利益が減って,経常利益は増減がなかった。:営業利益が減り、経常利益は増減がなかったとしています。営業利益は原価の増えた額と販管費の減った額が同じなので、前期も当期も200のままで、減ったのは売上総利益のほうです。経常利益は20増えており、こちらも両方誤りです。
関連用語
- 営業利益売上総利益から、販売費及び一般管理費を引いた利益です。
- 売上原価期首の在庫の額にその期に仕入れた額を足し、期末の在庫の額を引いて求める費用です。
- 営業外費用支払利息など、本業以外の活動から生じる費用です。
- 売上総利益売上高から売上原価を差し引いた利益で、もうけの元になる最初の段階の利益です。
- 経常利益営業利益に営業外の収益を足し、営業外の費用を引いた利益です。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問28
解説の最終確認:2026-10-29
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
関連問題
- 令和7年度 問5:
仕入に 関する 問題 (売上原価) - 令和4年度 問30:
営業利益を 求める 計算式 (経常利益) - 令和6年度 問8:
損益計算書に 関する 問題 (営業外費用) - 令和3年度 問29:
粗利益を 求める 計算式 (営業利益) - 平成30年度 秋期 (特別措置試験) 問16:
在庫回転期間に 関する 問題 (売上総利益)
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する