システム開発技術|平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問35
ソフトウェア品質管理における考え方のうち,適切なものはどれか。
- 品質管理の基準の策定は利用部門が主体的に行う。
- ✓ これが正解品質管理の基準は,できる限り定量的に管理できるものにする。
- 品質管理の基準を適用して管理するフェーズは,運用保守フェーズではなく,開発フェーズである。
- 品質管理を容易にするため,設計から総合テストまで同じ基準値を使用する。
解説
測れる形にしておかないと、良し悪しが人によって割れます。
品質という言葉は、そのままでは人によって受け取り方が割れます。良い出来ばえだと言っても、どこまで良ければ良いのか分かりません。だから品質管理の基準は、できる限り数で表せる形にしておきます。定量的に管理できるものにすると述べた肢が、これに当たります。欠陥の件数、試験の網羅の割合、応答に掛かる時間などが使われます。数にしておけば、目標に届いたかどうかを誰でも同じに判定できます。届かなければ、どれだけ足りないかも分かります。人が替わっても判定が揺れないところが、大きな値打ちでした。数にしやすいものだけを追うと、大事な質を取りこぼします。使いやすさのような、数えにくい面は別に考えます。残る三つは、管理の範囲を狭めすぎた言い分でした。シラバスも、品質特性という語を挙げて質の見方を示しています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 品質管理の基準を決めるのは利用部門だと述べた肢のほうです。何を求めるかを出すのは、確かに利用する側でした。ただし何をどう測るかを組み立てるのは、作る側の仕事です。利用部門へ丸ごと委ねると、測れない基準ばかりが並びます。
- 適用するのは開発の段だけだというのが、この言い分です。運用と保守に移った後も、直した箇所の質は問われます。むしろ長く使うほど、質を保つ手立てが要るようになります。段を限ってしまうと、稼働後の劣化を誰も見なくなります。
- 設計から総合試験まで同じ値を使うと述べた肢のほうです。工程が変われば、見つかる欠陥の種類も密度も変わります。同じ値で測れば、ある段では緩く、別の段では厳しすぎます。楽をするために揃えると、かえって当てにならなくなります。
この問題に関係する言葉
- 品質特性
- 品質管理
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問35
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