ITパスポート 平成21年度 秋期 問10
企業活動
キャッシュフローに関する問題
キャッシュフローの増加要因となるものはどれか。
- ア 受取手形や売掛金などの売上債権の増加
- イ 器具や備品などの投資金額の増加
- ウ 製品在庫などの棚卸資産の増加
- エ 短期や長期の借入金の増加
答えと解説
✓ これが正解エ 短期や長期の借入金の増加
解説
手元の現金が増えるのはどれか、という一点で選びます。
この問が見ているのは、キャッシュフロー、つまり手元の現金の動きです。帳簿の上の利益とは、動きがずれることがあります。売った相手からまだ受け取っていない分は、売上には立ちます。けれども現金は手元に来ていないので、増えてはいません。むしろ回収するまで、現金は外に出たままの状態でした。品を買って倉庫に積んだ場合も、現金は出ていきます。器具や備品を買うのも同じで、現金は減る側に動きます。これに対し、借りた金は現金としてそのまま入ってきます。だから借入金の増加を挙げた肢が、増える要因に当たります。いずれ返す義務は残りますが、いまの手元は確かに厚くなりました。帳簿が黒字でも現金が尽きれば止まるので、この見方が必要です。現金が入るか出るかだけを見ます。シラバスも、現金の流れを表す書類を用語として挙げています。
ほかの選択肢の解説
- ア 受取手形や売掛金などの売上債権の増加:受取手形や売掛金が増えると述べた肢のほうです。売れているのは確かで、売上としては立っています。ところが現金は、まだ相手の手元にありました。増えるどころか、回収するまで縛られたままでした。回収まで動かせません。
- イ 器具や備品などの投資金額の増加:器具や備品への投資が増えるというのが、この肢です。将来の稼ぐ力を高めるための、前向きな支出でした。ただし買った時点で、現金はそのぶん出ていきます。手元の現金という一点で見れば、減る側の動きです。買った時点で出ていきます。
- ウ 製品在庫などの棚卸資産の増加:製品の在庫が増えると述べた肢が、こちらに当たります。作るにも仕入れるにも、先に現金を払っています。売れるまでは、その現金が品物の姿で眠ったままでした。積み上がるほど、手元の現金は薄くなります。眠ったままの現金でした。
関連用語
- キャッシュフロー現金がどれだけ入って、どれだけ出て行ったかを追う考え方です。
- 売掛金商品を渡して売上に計上したのに、まだ代金を受け取っていない分です。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。
- 棚卸いま実際に在るものの一覧を作り、あるべき記録と突き合わせる作業です。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問10
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
関連問題
- 令和7年度 問5:
仕入に 関する 問題 (棚卸) - 平成29年度 春期 (特別措置試験) 問32:
在庫に 関する 問題 (棚卸) - 令和7年度 問26:
売掛金に 関する 問題 (売掛金) - 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問18:
貸借対照表の 説明 (キャッシュフロー) - 平成22年度 春期 問20:
BSCに 関する 問題 (キャッシュフロー)
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する