平成24年度 秋期 午前 問61
システム戦略
システム管理基準に関する問題
"システム管理基準"によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
- ア開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること
- イ開発の規模,システム特性等を考慮して開発手順を決めておくこと
- ウ経営戦略との整合性を考慮すること
- エ必要な要員,予算,設備,期間等を確保すること
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✓ これが正解ウ経営戦略との整合性を考慮すること
解説
全体最適化の目標は経営戦略と食い違わせないことです。
情報システムをどう組み立てるかを決める前に、会社が何を目指しているのかを先に置く、という順序を尋ねている設問です。情報戦略の段階で定める全体最適化の目標は、個々の仕組みをどう作るかではなく、情報システム全体をどちらの方向へ育てるかを決めるものです。見分ける軸は一つで、その留意事項が、進む方向そのものを定める段階に属するのか、定まった方向に沿って作業を回す段階に属するのかを見ます。方向を定める段階でいちばん大切なのは、会社が掲げている経営戦略と情報システムの目標がずれていないことです。土台がずれたまま先へ進むと、後の工程をどれだけ丁寧に積み上げても、出来上がったものが会社の狙いに届きません。残る三つは、いずれも進む方向が定まった後に効いてくる作業に属します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確…:かかる金額をどのように見積もるかの筋道をはっきりさせる、という取り決めです。お金を扱う場面では欠かせませんが、情報システムをどの方向へ向けるかを定める話ではありません。
- イ開発の規模,システム特性等を考慮して開発…:作るものの大きさや性質に応じて、どういう順番で作業を進めるかをあらかじめ決めておくという内容です。個別の開発を滞りなく回すための取り決めであり、全体の目標そのものを定めるものではありません。
- エ必要な要員,予算,設備,期間等を確保する…:人やお金、場所、時間といった資源を実際に押さえておく、という手当てです。決まったことを実行に移すための準備であって、何を目指すかを定める段階の留意事項には当たりません。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
出題当時の情報です(現在との違い)
システム管理基準は2018年4月と2023年4月に改訂され、「全体最適化」の区分は「ITガバナンス」に組み替えられました(出題時は平成16年版)。
出典:平成24年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問61
同じ用語が出る問題
- 平成31年度 春期 午前 問66:非機能要件項目(情報戦略)
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