令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問15
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
零相変流器に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
漏電遮断器に内蔵されている零相変流器の役割は。
- イ不足電圧の検出
- ロ短絡電流の検出
- ハ過電圧の検出
- ニ地絡電流の検出
答えと解説
✓ これが正解ニ地絡電流の検出
解説
零相変流器は、漏電(地絡電流)を検出する部品です。
漏電遮断器は、電気が電線から外へ漏れる漏電(地絡)を検出して、自動で電路を切る器具です。その検出部分に内蔵されているのが零相変流器です。
零相変流器は、回路の電線を輪の中にまとめて通した変流器です。正常なときは、行きの電流と帰りの電流が同じ大きさで逆向きなので、輪の中の磁束は打ち消し合って出力は生じません。ところが地絡が起きると、電流の一部が大地へ漏れて、行きと帰りの電流に差が生じます。この差(地絡電流)が磁束として現れるので、これを検出して遮断器を動かします。
他の用途は別の部品の役割です。不足電圧の検出は電圧が下がったことを見る装置、過電圧の検出は電圧が上がったことを見る装置の役割です。短絡電流の検出は、配線用遮断器の中の電流を感じる部分(過電流引外し装置)の役割で、電線をまとめて貫通する零相変流器の役割ではありません。覚え方は、零相は行きと帰りの差、つまり地絡電流を見る、です。
ほかの選択肢の解説
- イ不足電圧の検出:不足電圧の検出は、電圧が規定より下がったことを見て動作させる装置の役割です。零相変流器は電圧を測る部品ではなく、電線を流れる電流の差を見るものなので、役割が違います。
- ロ短絡電流の検出:短絡電流の検出は、配線用遮断器に内蔵される、大きな電流を感じて引き外す仕組みの役割です。零相変流器は、行きと帰りの電流の差を見て地絡を検出するので、短絡電流ではありません。
- ハ過電圧の検出:過電圧の検出は、電圧が規定より高くなったことを見る装置の役割です。零相変流器は電圧の大きさを調べる部品ではなく、電流の不一致から漏電を見つける部品なので、当てはまりません。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問15(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)