平成30年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問3
電気に関する基礎理論
許容電流に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD,長さをL とするとき,この電線の抵抗と許容電流に関する記述として,誤っているものは。
- イ許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
- ロ許容電流は,D が大きくなると,大きくなる。
- ハ電線の抵抗は,L に比例する。
- ニ電線の抵抗は,D²に反比例する。
答えと解説
✓ これが正解イ許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
解説
許容電流は周囲温度が上がると小さくなります。
電線の抵抗と許容電流の性質を問う問です。抵抗は、電線の材料と長さ L に比例し、断面積に反比例します。直径 D の円形の導体なら断面積は D の2乗に比例するので、抵抗は L に比例し、D の2乗に反比例します。
許容電流とは、電線に流し続けても絶縁物が傷まない電流の上限です。電線が太いと発熱が少なく熱も逃がしやすいので、D が大きいほど許容電流は大きくなります。一方、周囲の温度が高いと熱が逃げにくく、同じ電流でも絶縁物の許容温度に早く達してしまうため、許容電流は小さくします。夏の暑い天井裏のように周囲が高温の場所では、同じ電線でも流せる電流を減らして使います。したがって周囲温度が上昇すると大きくなる、という記述だけが誤りです。
許容電流は、太さで増え、周囲温度で減る、と覚えると判断できます。
ほかの選択肢の解説
- ロ許容電流は,D が大きくなると,大きくなる。:許容電流が D が大きくなると大きくなる、という記述は正しいです。導体が太いほど断面積が増え、発熱が少なく、流せる電流の上限が上がるためです。
- ハ電線の抵抗は,L に比例する。:抵抗が長さ L に比例する、という記述も正しいです。電線が長くなるほど電気の通り道が長くなり、抵抗は長さに比例して増えます。
- ニ電線の抵抗は,D²に反比例する。:抵抗が直径の2乗に反比例するという記述も正しいです。円の面積は直径の2乗に比例し、抵抗は断面積に反比例するという関係から導けます。
出典:平成30年度上期第二種電気工事士筆記試験 問3(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)