2019年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問2
電気に関する基礎理論
許容電流に関する問題
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ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD,長さをL とするとき,この電線の抵抗と許容電流に関する記述として,誤っているものは。
- イ許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
- ロ電線の抵抗は,D²に反比例する。
- ハ電線の抵抗は,L に比例する。
- ニ許容電流は,D が大きくなると,大きくなる。
答えと解説
✓ これが正解イ許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
解説
許容電流は周囲温度が上がると小さくなるので、誤りです。
この問は、電線の抵抗と許容電流(電線に流してよい電流の上限)の性質を問い、誤っている記述を選びます。
電線の抵抗は、長さLに比例し、断面積に反比例します。導体の断面積は円の面積 πD²/4 で表せるので、抵抗は直径Dの2乗に反比例します。したがって、Lに比例するとする記述と、D²に反比例するとする記述は、どちらも正しい内容です。
許容電流は、電線が熱を出しても、まわりの絶縁物が傷まない限度で決まっています。導体が太くなると抵抗が小さくなって発熱が減り、表面から熱も逃げやすくなるので、許容電流は大きくなります。反対に、周囲の温度が上がると熱が逃げにくくなり、絶縁物の許容温度に早く達するため、許容電流は小さくなります。周囲の温度が上昇すると大きくなる、とする記述が誤りです。
暑い所では流せる電流が減る、と覚えると見分けられます。
ほかの選択肢の解説
- ロ電線の抵抗は,D²に反比例する。:抵抗は R=ρ×L÷(πD²/4) と表せます。直径Dが2倍になると断面積は4倍になって抵抗は4分の1になるので、D²に反比例する記述は正しく、誤りを選ぶこの問には合いません。
- ハ電線の抵抗は,L に比例する。:同じ太さの電線が2倍長ければ、電流の通り道も2倍長くなり、抵抗も2倍です。抵抗が長さLに比例する記述は正しい内容で、誤りとして選ぶべきものではありません。
- ニ許容電流は,D が大きくなると,大きくなる。:導体が太くなるほど発熱しにくく、熱も外へ逃げやすくなるため、流してよい電流は増えます。Dが大きくなると許容電流も大きくなる記述は正しく、誤りの記述にはなりません。
出典:2019年度上期第二種電気工事士筆記試験 問2(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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