平成25年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問3
電気に関する基礎理論
力率に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような交流回路で、抵抗の両端の電圧が80〔V〕、リアクタンスの両端の電圧が60〔V〕であるとき、負荷の力率〔%〕は。
〔注〕本問題の計算で√2、√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41、√3=1.73、π=3.14

- イ43
- ロ57
- ハ60
- ニ80
答えと解説
✓ これが正解ニ80
解説
電源電圧は√(80²+60²)=100〔V〕、力率は80÷100=80〔%〕。
抵抗とコイルが直列につながった交流回路では、流れる電流は共通です。抵抗の電圧は電流と同じ向き、コイル(リアクタンス)の電圧は電流より90度進んだ向きになります。向きが直角にずれているので、2つの電圧は足し算ではなく、三平方の定理で合成します。
電源電圧は√(80²+60²)=√(6400+3600)=√10000=100〔V〕となり、図の電源100〔V〕と一致します。力率は、電源電圧のうち抵抗の電圧が占める割合なので、80÷100=0.8、つまり80〔%〕です。力率とは、供給された電気のうち実際に仕事に使われる分の割合のことです。
覚え方は、直列は電圧の直角三角形で、力率はそのうち抵抗にあたる辺の割合、です。
ほかの選択肢の解説
- イ43:43〔%〕は、2つの電圧を直角にずらさず80+60=140〔V〕と足し、コイル側の60÷140=0.43を力率としたときの値です。電圧は直角に合成するので電源電圧は100〔V〕で、この値にはなりません。
- ロ57:57〔%〕は、同じく電圧を足して140〔V〕とし、抵抗側の80÷140=0.57を力率としたときの値です。実際の合成電圧は三平方の定理で100〔V〕なので、力率は80÷100の80〔%〕です。
- ハ60:60〔%〕は、コイルの電圧60〔V〕を電源電圧100〔V〕で割った値で、仕事に使われない無効分の割合を表しています。力率は割る分子が抵抗の電圧80〔V〕のほうなので、60〔%〕ではありません。
出典:平成25年度上期第二種電気工事士筆記試験 問3(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)