平成27年度 春期 午前Ⅱ 問20
システム監査
システム管理基準に関する問題
“システム管理基準”に該当する記述はどれか。
- アITILというITサービスの品質向上のためのガイドラインを基に作成した,ITサービスマネジメントに関するフレームワークである。
- イ一般基準,実施基準及び報告基準から構成されており,一般基準ではシステム監査人の独立性や職業倫理について規定している。
- ウシステム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
- エ情報システム戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,また,リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。
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✓ これが正解エ情報システム戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,また,リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。
解説
システム管理基準は、コントロールを整備・運用するための実践規範です。
システム管理基準は、組織体が情報システムを適切に管理するための規範で、システム監査を行う際には判断の尺度としても使われます。見分ける軸は、その文書が誰の行動を対象にしているかです。設問当時の平成16年版のシステム管理基準は、情報システム戦略に基づき、効果的な情報システム投資と、リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範と位置付けられていました。これは、情報システムを管理する組織体の側の規範です。監査人の行動を律するのはシステム監査基準、組織体の管理を律するのはシステム管理基準と、対象で分けて覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アITILというITサービスの品質向上のた…:ITILを基に作成したITサービスマネジメントのフレームワークという説明は、ITサービスの運用管理の分野の枠組みを指しています。システム管理基準は情報システム全般を管理するための規範であり、ITILを基にしたものではありません。
- イ一般基準,実施基準及び報告基準から構成さ…:一般基準、実施基準及び報告基準で構成され、一般基準で監査人の独立性や職業倫理を定めているのは、当時のシステム監査基準の構成です。システム監査人の側を対象にした基準であり、システム管理基準ではありません。
- ウシステム監査業務の品質を確保し,有効かつ…:監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を行うための監査人の行為規範という説明は、システム監査基準の性格です。組織体が情報システムを管理するための規範であるシステム管理基準とは対象が異なります。
この問題の用語
- システム監査基準システム監査を行う人が守るべき進め方をまとめた指針。誰がやっても同じ水準で点検できるように、手順と心構えを定めています。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 情報システム戦略情報システムをどう整えて経営に役立てるかを、全社の視点で定めた方針です。個々のシステムの改修計画よりも上位に置かれます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問11:チケットに関する問題(サービスマネジメント)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(システム監査基準)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4:システム監査基準に関する問題(コントロール)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問4:ガバナンスに関する問題(投資)
- 平成24年度 春期 午前Ⅱ 問21:システム管理基準に関する問題(情報システム戦略)
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