令和5年度 秋期 午前 問55
サービスマネジメント
是正処置の説明
サービスマネジメントシステム(SMS)における是正処置の説明はどれか。
- ア検出された不適合又はほかの望ましくない状況の原因を除去する,又は再発の起こりやすさを低減するための処置
- イ構成品目の変更の展開に伴って,構成情報を更新する処置
- ウパフォーマンスを向上するために繰り返し行われる活動であって,SMS 及びサービスの適切性,妥当性及び有効性を継続的に改善するための処置
- エ問題を“記録・分類”し,“優先度付け”し,“必要ならばエスカレーション”し,“可能ならば解決する”一連の処置
答えと解説を見る
✓ これが正解ア検出された不適合又はほかの望ましくない状況の原因を除去する,又は再発の起こりやすさを低減するための処置
解説
原因を断って再発を止める処置です。
設問は、サービスマネジメントシステムにおける是正処置の説明を選ばせています。是正という語のとおり、これは起きてしまった不適合について、その原因を取り除き、二度と起こらないようにするための処置です。ですから軸は一つで、その説明が原因に手を掛けているかどうかを見ます。似た言葉との違いも、いつ何に手を掛けるかで並べれば整理できます。目の前の不具合そのものを直すのは修正、原因を断つのが是正処置、起こる前に起こりうる原因を摘むのが予防処置、引き金がなくても仕組み全体を良くし続けるのが継続的改善です。正解は、検出された不適合または他の望ましくない状況の原因を除去する、あるいは再発の起こりやすさを低減するための処置という記述です。原因と再発という二つの語が入っているかどうかが、そのまま見分けの目印になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ構成品目の変更の展開に伴って,構成情報を…:構成品目が変わったときに、何がどの版でどこにあるかという台帳を最新に保つ作業です。扱っている管理の領域そのものが違い、不適合の原因に手を掛ける話ではありません。
- ウパフォーマンスを向上するために繰り返し行…:パフォーマンスを高めるために繰り返し行う活動で、仕組みとサービスを絶えず良くしていくものです。良くするという点は共通しますが、不適合が起きたことを引き金にしていません。
- エ問題を“記録・分類”し,“優先度付け”し…:案件を記録して分類し、優先度をつけ、必要なら上位へ引き上げ、可能なら解決するという一連の手順です。目の前のものをさばく流れであり、再発を止めるところまでは届きません。
この問題の用語
- 是正処置不適合が起きたとき、その原因を取り除いて再発を防ぐ処置。目の前を直すだけの修正とは違い、原因まで戻って手を打ちます。
- 継続的改善仕組みやサービスのできばえを、繰り返し高めていく活動。不適合をきっかけに原因を断つ是正処置とは違い、きっかけがなくても続けます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- エスカレーション自分たちで解決できないことを、上位や専門の担当へ引き継ぐことです。連絡の道筋は、影響の大きさに応じて分けておきます。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問57:継続的改善に関する問題(継続的改善)
- 令和6年度 秋期 午前 問56:継続的改善に関する記述(サービスマネジメントシステム)
- 令和5年度 春期 午前 問56:サービスレベル目標に関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和5年度 春期 午前 問55:継続的改善の説明(継続的改善)
- 平成26年度 春期 午前 問51:スコープに関する問題(是正処置)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)