令和2年度 10月 午前 問56
サービスマネジメント
可用性に関する問題
サービス提供時間帯が毎日 0 〜 24 時の IT サービスにおいて,ある年の 4 月 1 日 0 時から 6 月 30 日 24 時までのサービス停止状況は表のとおりであった。システムバージョンアップ作業に伴う停止時間は,計画停止時間として顧客との間で合意されている。このとき,4 月 1 日から 6 月 30 日までの IT サービスの可用性は何%か。ここで,可用性(%)は小数第 3 位を四捨五入するものとする。
〔サービス停止状況〕
停止理由:システムバージョンアップ作業に伴う停止 停止時間:5 月 2 日 22 時から 5 月 6 日 10 時までの 84 時間
停止理由:ハードウェア故障に伴う停止 停止時間:6 月 26 日 10 時から 20 時までの 10 時間
- ア95.52
- イ95.70
- ウ99.52
- エ99.63
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ99.52
解説
計画停止を除いて計算すると 99.52 パーセントです。
この設問は、四月一日から六月末日までの三か月について、利用できていた度合いを百分率で求める問いです。ですから、対象となる時間の分母と、そこから差し引く停止時間の扱いを二段に分けて考えます。まず、対象となる期間は、四月三十日、五月三十一日、六月三十日を足した九十一日で、これに一日二十四時間を掛けると、区間の総和は二千百八十四時間になります。次に、あらかじめ合意されていた作業に伴う停止の八十四時間は、提供の約束から外れる時間として分母から差し引きます。これで、約束のうえで見られる提供時間は二千百時間になります。ここから、合意にない事故による停止の十時間を差し引くと、実際に使えた時間は二千九十時間になります。あとは、二千九十を二千百で割って百を掛けると、九十九点五二三八という値が出ます。小数第三位を四捨五入して、答えは九十九点五二パーセントとなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア95.52:95.52 パーセントと述べています。この値は、合意済みの八十四時間を分母から外したうえで、同じ八十四時間を分子からも引いてしまう読み方で出るもので、二千百から八十四と十を引いた二千六を、二千百で割った形です。同じ停止を二重に数えています。
- イ95.70:95.70 パーセントと述べています。この値は、合意済みの停止も使えなかった時間として扱ってしまう読み方で出るもので、提供の約束の対象そのものから外すという扱いを取っていません。
- エ99.63:99.63 パーセントと述べています。合意済みの停止を分母から外さず、事故の十時間だけを引いた読み方に見えますが、それは二千百八十四から十を引いた二千百七十四を二千百八十四で割った九十九点五四であり、この値にはなりません。設問の数値から素直にたどれる道筋の無い数字です。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問56
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前 問55:サービス可用性に関する問題(可用性)
- 令和5年度 秋期 午前 問56:可用性に関する問題(可用性)
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