令和元年度 秋期 午前 問61
システム戦略
BCPの説明
BCP の説明はどれか。
- ア企業の戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長という四つの視点から戦略を検討したもの
- イ企業の目標を達成するために業務内容や業務の流れを可視化し,一定のサイクルをもって継続的に業務プロセスを改善するもの
- ウ業務効率の向上,業務コストの削減を目的に,業務プロセスを対象としてアウトソースを実施するもの
- エ事業の中断・阻害に対応し,事業を復旧し,再開し,あらかじめ定められたレベルに回復するように組織を導く手順を文書化したもの
答えと解説を見る
✓ これが正解エ事業の中断・阻害に対応し,事業を復旧し,再開し,あらかじめ定められたレベルに回復するように組織を導く手順を文書化したもの
解説
事業の中断に備えて、立ち直り方を紙に落としておく計画です。
BCP は事業継続計画と訳される言葉です。地震、火災、長時間の障害など、事業を大きく止めうる出来事に備えて、あらかじめ立て直し方を紙に落とす取り組みを指します。何を、どの順で、いつまでに戻すかを、目標復旧時間や優先度と一緒に書き並べます。決めておく相手は社員だけでなく、取引先や顧客までを見据えて広く置きます。要点は、止まった後の対応を人任せにせず、組織で共有できる手順として事前に用意しておくところです。復旧、再開、そして所定の水準へ戻す、という一連の道筋を、組織全体で辿れるようにしておくのが狙いです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア企業の戦略を実現するために,財務,顧客,…:財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長という四つの視点から戦略を検討する枠組みだと述べています。これは経営の全体を測る指標群の話であり、止まった事業を立て直す備えとは別のものです。
- イ企業の目標を達成するために業務内容や業務…:業務内容や流れを可視化し、一定のサイクルで業務のやり方を改善していく取り組みだと述べています。日々の効率と精度を上げる話であり、止まった事業を立て直す手順の話ではありません。
- ウ業務効率の向上,業務コストの削減を目的に…:効率化と費用削減を狙って、業務そのものを外部の会社へ委ねる仕組みだと述べています。委ね先の選定と契約が中心で、止まった事業を立て直す備えとは狙いの層が違います。
この問題の用語
- BCP事業継続計画のこと。災害やシステム障害が起きても重要業務を続けるために、平時のうちに決めておく行動計画を指します。
- 可視化見えにくい状態や流れを、図や数値にして誰でも見える形にすることです。業務の見直しは、まずここから始めます。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問63:アソシエーション分析に関する問題(可視化)
- 令和7年度 秋期 午前 問62:SOAの説明(業務プロセス)
- 令和7年度 秋期 午前 問42:CSPMに関する問題(可視化)
- 令和4年度 秋期 午前 問61:BCPの説明(BCP)
- 令和4年度 春期 午前 問58:事業継続計画に関する問題(BCP)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)