令和元年度 秋期 午前 問60
システム監査
受注伝票に関する問題
販売管理システムにおいて,起票された受注伝票の入力が,漏れなく,かつ,重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として,適切なものはどれか。
- ア受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる。
- イ受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか,テストデータ法で確かめる。
- ウ販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
- エ並行シミュレーション法を用いて,受注伝票を処理するプログラムの論理の正確性を確かめる。
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✓ これが正解ウ販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
解説
証拠となる一覧と伝票を突き合わせた印を、監査人が確かめます。
この監査の狙いは、起票された受注伝票が漏れなく、かつ、二重にならずに入力されているかを確かめるところにあります。入り口の統制として置かれるのは、入力の後に発行される証拠の一覧と、手元にある伝票そのものを、順に突き合わせる手順です。突き合わせが済んだ伝票と一覧には、確認した旨の印を残します。監査する側は、この印が実際に押されているかどうか、伝票と一覧の側の両方で確かめる形で、統制の運用を検証します。要点は、突き合わせと、その印の存在を確かめるところにあります。他の手順には、それぞれの持ち場があります。値引きなどの例外の取引を抜き出して、その承認の記録を見に行く手順は、例外への統制の側にあたります。試験用のデータを流して、書式や理屈の点検を見る手順は、入力の後の点検の型を確かめる側です。並行して同じ処理を走らせて、動きの正しさを見る手順は、処理の理屈の側の技法にあたります。いずれも、漏れと二重を防ぐ入り口の統制の直下ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア受注データから値引取引データなどの例外取…:値引きなどの例外の取引を抜き出して、その承認の記録を見に行く手順だと述べています。例外に対する統制の側の点検であり、漏れと二重を入り口で防ぐ統制そのものを確かめる手順とは、狙う統制の場所が別のものです。
- イ受注伝票の入力時に論理チェック及びフォー…:試験用のデータを流し込んで、書式や理屈の点検が働くかを試す手順だと述べています。入力された後の点検の型が動くかを見る側の技法であり、漏れと二重を入り口で防ぐ統制の運用そのものを確かめる形とは別の話です。
- エ並行シミュレーション法を用いて,受注伝票…:並行して同じ処理を独自に走らせて、動きの正しさを比べる手順だと述べています。処理の理屈が正しく動くかを確かめる側の技法であり、入力の入り口での漏れと二重を防ぐ統制の運用を見る手順とは、狙いの層が違います。
この問題の用語
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
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