平成21年度 春期 午前 問64
システム戦略
ERPに関する問題
ERP パッケージを導入して,基幹業務システムを再構築する場合の留意点はどれか。
- ア各業務システムを段階的に導入するのではなく,必要なすべての業務システムを同時に導入し稼働させることが重要である。
- イ現場部門のユーザの意見を十分に尊重し,現行業務プロセスと合致するようにパッケージのカスタマイズを行うことが重要である。
- ウ最初に会計システムを導入し,その後でほかの業務システムを導入することが重要である。
- エパッケージが前提としている業務モデルに配慮して,会社全体の業務プロセスを再設計することが重要である。
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✓ これが正解エパッケージが前提としている業務モデルに配慮して,会社全体の業務プロセスを再設計することが重要である。
解説
パッケージの業務モデルに合わせて業務プロセスを再設計します。
設問は、ERP パッケージを導入して基幹業務システムを再構築するときの留意点を四つの記述から選ばせています。ですから、選び方の軸は、その方針が、パッケージの側があらかじめ持っている業務の型に会社の業務を合わせにいく向きか、それとも会社の現行の業務にパッケージの側を合わせにいく向きか、あるいは全業務を同時にまとめて動かすか、機能を一部だけ先に動かすかという段取りに関する話か、という一点で見分けます。求められているのは、パッケージが前提としている業務モデルに配慮して、会社全体の業務プロセスをそこに合わせて設計し直すという方針です。パッケージは標準の業務の型に基づいて機能を組み上げているので、会社の側の業務をその型に近づけて動かすほうが、機能の穴が減り、後年のバージョンアップの追従も楽になります。ほかの三つは、業務システムの動かし方の順番の話や、現行業務にパッケージを合わせて改造する向きの話で、いずれも導入の要点の当て方が違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア各業務システムを段階的に導入するのではな…:各業務システムを段階的に導入せず、必要なすべてを同時に動かすことが重要だと述べています。段取りの一案ですが、この設問が問うている留意点は、会社の業務をパッケージ側の型に合わせるかどうかという向きの選び方で、稼働の順序の話とは訊いていることの層が違います。
- イ現場部門のユーザの意見を十分に尊重し,現…:現場部門の意見を尊重し、現行の業務プロセスに合うようにパッケージをカスタマイズすることが重要だと述べています。会社の側の業務に合わせて機能を作り替える向きで、パッケージの標準の型に会社を寄せる正解の向きとは、動く方向が逆です。
- ウ最初に会計システムを導入し,その後でほか…:最初に会計システムを導入し、その後にほかの業務システムを導入することが重要だと述べています。稼働の順序の一案で、その順序が最善だと決めるだけの根拠が設問に無く、パッケージ側の型に会社を合わせるという留意点の中心とも訊いていることの層が違います。
この問題の用語
- ERP会計や人事、生産といった社内の業務データを一つにまとめて管理するしくみです。部門ごとにばらばらだった情報を、全社で共有できます。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 会計お金の動きを記録し、まとめて報告する仕事のことをいいます。在庫の評価のしかたなど、決められた方法に従って計算します。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64
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