平成31年度 春期 午前 問50
開発技術
要求事項評価の基準
ソフトウェアライフサイクルプロセスのうちの,システム要求事項分析プロセスにおける要求事項評価の基準はどれか。
- アシステム要求事項のテスト網羅性
- イシステム要求事項への追跡可能性
- ウ取得ニーズとの一貫性
- エ使用されたテスト方法及び作業標準の適切性
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ取得ニーズとの一貫性
解説
取得側が求めていることと食い違っていないかで見ます。
システム要求事項分析プロセスは、これから作るシステムに何を求めるのかを、システム全体の観点で決めていく工程です。ここで洗い出した要求事項に対しては、そのままで先へ進めてよいかを評価する段が続きます。評価の物差しにはいくつかありますが、その工程で最も重い問い方になるのは、取得する側の元々のニーズや利害と、いま並んでいる要求事項の中身が食い違っていないかどうかです。取得ニーズとのつながり方が保たれていなければ、後の工程で作る対象そのものが、頼まれた仕事とずれた成果物へ向かってしまいます。この物差しは、他の工程に置かれる基準よりも上流に位置し、そこで整合が確かめられていることが、後の工程の基準が働く前提になります。正解の肢は、この上流の物差しを短く述べたものです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アシステム要求事項のテスト網羅性:テストの網羅性だと述べています。これはテストの計画や実施の工程で確かめる物差しで、要求事項を並べる段でその適切さを判断するための基準ではありません。
- イシステム要求事項への追跡可能性:システム要求事項への追跡可能性だと述べています。これは後続の工程で作られる設計や実装が、遡って要求事項と対応づけられるかを問う物差しで、要求事項そのものを評価する段の基準としては筋が違います。
- エ使用されたテスト方法及び作業標準の適切性:使われたテスト方法や作業標準の適切性だと述べています。これは実施した検証の妥当性を問う物差しで、これから作るシステムの要求事項を並べた段で使う基準ではありません。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問50
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)