平成29年度 秋期 午前 問60
システム監査
網羅性のチェックポイント
在庫管理システムを対象とするシステム監査において,当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして,適切なものはどれか。
- ア設定された選定基準に従って,自動的に購入業者を選定していること
- イ適正在庫高であることを,責任者が承認していること
- ウ適正在庫量を維持するための発注点に達したときに,自動的に発注していること
- エ入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること
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✓ これが正解エ入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること
解説
網羅性は連番の飛びで漏れを見つけます。
設問は、在庫管理システムを対象とするシステム監査において、記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして適切なものを選ばせています。網羅性とは、あるべき記録が一件残らず入っていることです。ここで厄介なのは、無いものは数えられない、という点です。入っている記録をいくら丁寧に眺めても、そもそも上がってこなかった一件には気づけません。そこで、記録が作られるその場で通し番号を振っておきます。番号が飛んでいれば抜けたと分かり、同じ番号が重なっていれば二重に入ったと分かるので、漏れの有無を機械の側で言い切れるようになります。したがって、入庫及び出庫記録に対して自動的に連番を付与していること、というチェックポイントが当てはまります。データの正しさには、値そのものが合っているかを見る観点や、決められた手続を経ているかを見る観点もありますから、設問がどれを問うているのかを語で見分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア設定された選定基準に従って,自動的に購入…:決められた基準どおりに取引先を選んでいるかという、購買の場面で不正を防ぐための仕掛けです。選び方の話であって、記録が一件残らず入っているかどうかとは関わりがありません。
- イ適正在庫高であることを,責任者が承認して…:定められた人の承認を経ているかという、手続を踏んだことを担保するための仕掛けです。承認された数字が正しくても、そもそも上がってこなかった記録には目が届きません。
- ウ適正在庫量を維持するための発注点に達した…:品切れを起こさないように仕事を回すための仕掛けです。在庫を適切な量に保つ役には立ちますが、記録が一件抜け落ちたことを教えてくれるわけではありません。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
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