平成30年度 秋期 午前 問64
経営戦略
KPIの例
IT 投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いて KPI を設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立った KPI の例はどれか。
- ア売上高営業利益率を前年比 5%アップとする。
- イ顧客クレーム件数を 1 か月当たり 20 件以内とする。
- ウ新システムの利用者研修会の受講率を 100%とする。
- エ注文受付から製品出荷までの日数を 3 日短縮とする。
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✓ これが正解エ注文受付から製品出荷までの日数を 3 日短縮とする。
解説
社内の工程を自分で測る指標が内部の視点です。
投資の効果を測る指標を四つの視点に分けて置くとき、社内の仕事の流れを見る視点に当たるものを選ぶ問いです。バランススコアカードの四つの視点は、下から順に因果でつながっています。人が育ち、仕事が回り、客が満足し、数字が残る、という並びです。この鎖を先に書いてから四つの記述を割り当てると、余りも重なりも生じません。内部ビジネスプロセスの視点は、二段目の仕事が回るところを受け持ちます。工程にどれだけ時間がかかっているか、やり直しがどれだけ出ているかといった、社内で完結して測れる数が並びます。注文を受けてから製品を出荷するまでの日数は、まさに自社の工程の長さそのものですから、ここに収まります。見分けの軸は、何を測るかではなく、誰の目から見た数かという点です。自社が自分で計測できる数なのか、外から入ってくる声なのか、決算を締めて初めて出てくる数なのかで、置かれる視点が変わります。なお実務では、一つの指標が二つの視点にまたがることもあります。この問いは四つの記述が四つの視点にきれいに収まる形になっているので、最も素直な割り当てを採ります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア売上高営業利益率を前年比 5%アップとす…:売上高営業利益率を前年より高めるという目標で、財務の視点に当たります。ほかの視点の取り組みが最後に実を結んだ結果であって、仕事の流れそのものを測ってはいません。
- イ顧客クレーム件数を 1 か月当たり 20…:顧客から寄せられたクレームの件数を抑えるという目標で、顧客の視点に当たります。社内の品質を映しはしますが、数えているのは客が起こした行動の側です。
- ウ新システムの利用者研修会の受講率を 10…:新しい仕組みの利用者研修会をどれだけ受けたかという目標で、学習と成長の視点に当たります。使いこなす人を用意する段であり、流れている仕事の速さではありません。
この問題の用語
- KPI目標へ向かう取組みの進み具合を測るための指標のことです。在庫日数や誤出荷率のように、途中で確かめられる数値を置きます。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問62:SOAの説明(業務プロセス)
- 令和7年度 春期 午前 問65:ビジネス分析の達成目標の一つ(業務プロセス)
- 令和7年度 春期 午前 問57:継続的改善に関する問題(KPI)
- 令和4年度 春期 午前 問56:保守性を表す指標に該当するもの(KPI)
- 令和3年度 秋期 午前 問62(KPI)
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