平成28年度 春期 午前 問57
サービスマネジメント
構成管理に関する問題
IT サービスマネジメントのプロセスの一つである構成管理を導入することによって得られるメリットはどれか。
- アIT リソースに対する,現在の需要の把握と将来の需要の予測ができる。
- イ緊急事態においても最低限の IT サービス基盤を提供することによって,事業の継続が可能になる。
- ウ構成品目の情報を正確に把握することによって,他のプロセスの確実な実施を支援できる。
- エ適正な費用で常に一定した品質での IT サービスが提供されるようになる。
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✓ これが正解ウ構成品目の情報を正確に把握することによって,他のプロセスの確実な実施を支援できる。
解説
ほかのプロセスを支える台帳づくりが構成管理です。
構成管理は、ITサービスを形づくっている構成品目を洗い出し、その版や互いの関係まで含めて記録し、最新の状態に保つプロセスです。言い換えると、いまどんな部品で動いているのかという台帳を作り、維持する仕事だといえます。この設問は、そこから得られる利点を選ばせています。ここで押さえておきたいのは、構成管理が単独で何かを良くするプロセスではないということです。台帳が正しいからこそ、ほかのプロセスが自分の仕事をできるようになります。たとえば変更管理では、ある部品を取り替えたときにどこへ影響が及ぶかを台帳からたどれます。障害への対応では、壊れた機器がどの型でどこに置かれているかがすぐ分かります。配布の記録も、何をどの版で出したかを残せます。どれも台帳がなければ成り立ちません。ですから、構成品目の情報を正確に把握することでほかのプロセスの確実な実施を支援できる、と述べている記述が答えにあたります。読み分けの手がかりは、その利点が構成管理にしか言えないものかどうかです。残る三つの記述は、それ自体としては正しいことを述べていても、構成管理を導入したから得られるものとしては絞りきれていません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIT リソースに対する,現在の需要の把握…:ITリソースに対する、現在の需要の把握と将来の需要の予測ができる、という記述です。測ろうとしている相手が需要なので、これは容量・能力管理から得られる利点にあたり、台帳を整えた効果とは言えません。
- イ緊急事態においても最低限の IT サービ…:緊急事態においても最低限のITサービス基盤を提供することによって、事業の継続が可能になるという記述です。非常時への備えを述べており、平常時に部品の情報を最新に保つことから直に生まれる利点ではありません。
- エ適正な費用で常に一定した品質での IT …:適正な費用で常に一定した品質でのITサービスが提供されるようになる、という記述です。述べていること自体はもっともですが、ITサービスマネジメント全体が目指す姿であって、一つのプロセスの効果には絞れていません。
この問題の用語
- 変更管理すべての変更を、評価し承認し実施し見直すことを確実にする活動です。未知の原因を突き止めて再発を防ぐ問題管理とは、目的が違います。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問56:問題管理の活動(サービスマネジメント)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 平成30年度 春期 午前 問56:構成管理プロセスの活動(変更管理)
- 平成29年度 春期 午前 問57:問題管理プロセスの活動(変更管理)
- 平成28年度 秋期 午前 問51:PMBOKに関する問題(変更管理)
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