平成24年度 春期 午前 問72
ビジネスインダストリ
情報表現規約で規定されるべきもの
EDI を実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。
- ア企業間の取引の契約内容
- イシステムの運用時間
- ウ伝送制御手順
- エメッセージの形式
答えと解説を見る
✓ これが正解エメッセージの形式
解説
やり取りするメッセージの形式を決める規約です。
この設問は、EDI を実施するために定める情報表現規約で、何が規定されるのかを尋ねています。見分けの軸は、その内容が取り決めの四つの層のどれに属するか、という一点になります。情報表現規約が受け持つのは、やり取りするデータをどんな形で書くかです。メッセージの形式、データ項目の並び、使う符号などが当たります。表現という語がそのまま、中身の表し方を指していると読めます。取り決めが層に分かれているのは、EDI が機械どうしを直接つなぐ仕組みだからです。人が読んで補う余地がありませんので、運び方、書き方、日々の回し方、法的な約束のすべてを事前にそろえておかないと、どこか一つの食い違いで業務が止まってしまいます。中でも書き方は厄介です。商品の符号も日付の書き方も企業ごとに違いますから、業界で共通に使われる形式に寄せておく必要があります。届いた後に読める形になっているかどうか、という観点で切り分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア企業間の取引の契約内容:電子でやり取りしたデータを正式な注文として扱ってよいか、といった法的な約束に関わる内容です。四つの層のうち取引の基本を定める側に属し、データの書き方を決める層ではありません。
- イシステムの運用時間:何時から何時まで受け付けるか、誤りが出たときにどう訂正するかといった、日々の回し方の取り決めに当たります。業務の運用のしかたを定める層に属する内容です。
- ウ伝送制御手順:相手まで運ぶための手順であり、情報伝達規約が受け持つ範囲になります。中身をどう書くかではなく、どう届けるかを決める側ですので、表現に関する取り決めとは層が違います。
この問題の用語
- EDI取引の伝票を決まった形式にそろえて、企業の間でやり取りする仕組みです。注文や請求の手入力が減り、取引を速く正確に進められます。
- 規約守るべき約束事や決まりを定めたもののことです。利用規約やコーディング規約、通信の手順を決めた通信規約などがあります。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問72
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問78:著作権法に関する問題(規約)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(EDI)
- 令和4年度 秋期 午前 問26:命名規約だけでは回避できない事象(規約)
- 平成28年度 春期 午前 問72:EDIの説明(EDI)
- 平成23年度 秋期 午前 問44:デザインレビューを実施する目的(規約)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)